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2011年3月

2011/03/31

「ほとんどの日本人が、もう政府の発表を信じていないでしょうから、大丈夫と思いますが」by 武田邦彦

あれから、3週間。

東電・政府・保安院の対応には、ほんと、イライラさせられます。

武田先生も怒ってます(笑)!

”昨日、福島原発の取水口の沖合でとった海水から基準値の3000倍を超える放射性ヨウ素が検出されたと発表されました。まさか、この値自体ははウソではないと思います.その後、保安院も国の放射線医療の専門家も「健康に影響のない値」と言いました。”by 武田先生

保安院も国もうそつき、、、、

”繰り返しますが「健康に影響がない値」という政府の発表や専門家の説明は全くの間違いです. 哀しいことですが、政府や専門家を信じないでください。”by 武田先生

で、

”福島原発が事故を起こした後、テレビでは東大教授が「このぐらいの放射線なら安全だ」と繰り返していました。当時の福島市と東京では放射線の強さは、約200倍でした。”

武田先生は、怒っています、テレビの解説、メディアに対して、、、、

ところが、事故直後、東大の中では文書が回り、「換気を止めること、ドラフト(化学実験などで使う空気が漏れない装置で、これを使うと外気が研究室に入る)」を停止するよう命令があったことを昨日、確認しました。

私は教育者ですが、教育しても人間の品性が高まらないことにがっかりしていますが、またそれを感じる今日この頃です。by 武田先生

==転載開始==

原発 緊急の緊急(42)  海の汚染

http://takedanet.com/2011/03/42_20e0.html

ほとんどの日本人が、もう政府の発表を信じていないでしょうから、大丈夫と思いますが、老婆心まで。

昨日、福島原発の取水口の沖合でとった海水から基準値の3000倍を超える放射性ヨウ素が検出されたと発表されました。まさか、この値自体ははウソではないと思います.

その後、保安院も国の放射線医療の専門家も「健康に影響のない値」と言いました。

でも、基準値の3000倍を超える放射性ヨウ素のある海で、スキューバダイビングをしたり、波打ち際で子供が遊んでいたら、すぐ逃げるように言ってください。

おそらく日本人全員が国を信じていないので、「健康に影響がない」と思っている人はいないと思いますが、万が一.

繰り返しますが「健康に影響がない値」という政府の発表や専門家の説明は全くの間違いです. 哀しいことですが、政府や専門家を信じないでください。

福島原発の横の海岸で遊ぶ人はいないと思いますが、「健康に影響が無い」なら、水泳やお子さんの水遊びはOKということになります。

保安院の人は自分のお子さんかお孫さんをお連れになって、福島原発の横の海で遊ばせてください。(やめてください。絶対に危険です私が保安院に注意するのもなんですが・・・).

どこで何があったか知りませんが、メディアも「健康に影響がありません」という人だけを出すのではなく、「規制値の3000倍ですから危険です」という人も登場させて欲しかったと思います. メディアは何のためにあるのでしょうか?

・・・・・・・・・類似の話・・・・・・

福島原発が事故を起こした後、テレビでは東大教授が「このぐらいの放射線なら安全だ」と繰り返していました。

当時の福島市と東京では放射線の強さは、約200倍でした。

ところが、事故直後、東大の中では文書が回り、「換気を止めること、ドラフト(化学実験などで使う空気が漏れない装置で、これを使うと外気が研究室に入る)」を停止するよう命令があったことを昨日、確認しました。

テレビでは「レントゲンが600マイクロシーベルトだから、福島市の20マイクロシーベルト(毎時)は30分の1だから心配ない」と発言した、当の東大教授が、その200分の1のところで生活をしている自分の大学では「換気扇を止めろ」と指示したのです.

私は教育者ですが、教育しても人間の品性が高まらないことにがっかりしていますが、またそれを感じる今日この頃です.

(平成23年3月31日 午後2時 武田邦彦執筆)

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2011/03/30

地に落ちた安全神話─福島原発危機はなぜ起きたか<ロイター>

今日付けのロイターの特別レポート、すんごい長いけど、必見。

時間のある時にゆっくり読んでください。

特別リポート:地に落ちた安全神話─福島原発危機はなぜ起きたか 

[東京 30日 ロイター]布施 太郎 

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20331720110330 

==転載開始==

 巨大地震と大津波で被災した東京電力・福島第1原子力発電所から深刻な放射能汚染が広がっている。「想定外だった」と政府・東電が繰り返す未曽有の大惨事。

 ロイターが入手した資料によると、事故の直接の原因となった大津波の可能性について、実は東電内部で数年前に調査が行われていた。なぜ福島原発は制御不能の状態に陥ったのか。その背後には、最悪のシナリオを避け、「安全神話」を演出してきた政府と電力会社の姿が浮かび上がってくる。 

 底知れない広がりを見せる福島第1原発からの放射能汚染。敷地内で原子炉から外部に漏れたと思われるプルトニウムが検出される一方、1、2号機のタービン建屋の外に放射性物質が流出していることも明らかになった。核物質を封じ込めるために備えた安全策は機能不全に陥っている。経済産業省原子力安全・保安院の担当者は29日未明の会見で「非常に憂える事態だ」と危機感をあらわにした。 

<埋もれた4年前のリポート、福島原発モデルに巨大津波を分析> 

 「津波の影響を検討するうえで、施設と地震の想定を超える現象を評価することには大きな意味がある」。こんな書き出しで始まる一通の報告書がある。東京電力の原発専門家チームが、同社の福島原発施設をモデルにして日本における津波発生と原発への影響を分析、2007年7月、米フロリダ州マイアミの国際会議で発表した英文のリポートだ。

 この調査の契機になったのは、2004年のスマトラ沖地震。インドネシアとタイを襲った地震津波の被害は、日本の原発関係者の間に大きな警鐘となって広がった。

 とりわけ、大きな懸念があったのは東電の福島第1原発だ。40年前に建設された同施設は太平洋に面した地震地帯に立地しており、その地域は過去400年に4回(1896年、1793年、1677年、1611年)、マグニチュード8あるいはそれ以上と思われる巨大地震にさらされている。

 こうした歴史的なデータも踏まえて、東電の専門家チームが今後50年以内に起こりうる事象を分析。その報告には次のような可能性を示すグラフが含まれている。

 ―福島原発は1―2メートルの津波に見舞われる可能性が高い。

 ―9メートル以上の高い波がおよそ1パーセントかそれ以下の確率で押し寄せる可能性がある。

 ―13メートル以上の大津波、つまり3月11日の東日本大震災で発生した津波と同じ規模の大災害は0.1パーセントかそれ以下の確率で起こりうる。

 そして、同グラフは高さ15メートルを超す大津波が発生する可能性も示唆。リポートでは「津波の高さが設計の想定を超える可能性が依然としてありうる(we still have the possibilities that the tsunami height exceeds the determined design)」と指摘している。 

 今回の大震災の発生を「想定外」としてきた東電の公式見解。同リポートの内容は、少なくとも2007年の時点で、同社の原発専門家チームが、福島原発に災害想定を超えた大津波が押し寄せる事態を長期的な可能性として認識していたことを示している。 

 この詳細な分析と予見は、実際の防災対策にどこまで反映されたのか。ロイターの質問に対し、東電の武藤栄副社長は「(福島第1原発は)過去の最大の津波に対して余裕をもっている設計にしていた」とは説明。それを超えるような津波がありうるという指摘については、「学会の中で定まった知見はまだない」との認識を示すにとどまった。 

  <従来の事故想定は機能せず>  

 大震災発生から5日経った3月16日。上原春男・佐賀大学前学長は、政府から一本の電話を受けた。「すぐに上京してほしい」。声の主は細野豪志・首相補佐官。東京電力の福島第1原発で発生した原子炉事故を受け、政府と東電が立ち上げた事故対策統合本部への協力を依頼する緊急電話だった。

 着の身着のままで佐賀空港から羽田空港に飛んだ上原氏は、統合本部のある同社東京本店に足を踏み入れ、思わず目を疑った。節電で照明を落とし、休日であるかのように薄暗い館内。その中を眉間にしわを寄せた同社社員や経済産業省原子力安全・保安院の職員たちがせわしなく行き来する。かつて彼らが見せたことのない悲壮な表情を目にして、上原氏はすぐさま事態の異様さを直感したという。

 上原氏の専門はエネルギー工学で、発電システムのプラントなどにも詳しい。6号機まである福島原発の原子炉のうち、3号機の復水器の設計に携わった。その知見を借りたい、というのが細野補佐官からの依頼だった。

 上原氏がかつて手掛けた3号機はすでに水素爆発を起こしていた。外部電源を失っているため、消防のポンプ車が海水をくみ上げ原子炉格納容器内に注入するという、なりふり構わぬ対応が続いていた。社内に危機管理のノウハウを持つはずの東電が、外部の専門家に救いを求める。それは従来の事故想定が機能しない段階まで事態が悪化していることを物語っていた。

 「危機対応も含めて安全管理のプロがそろっていたら、こんな状態にならなかったはずだ」と上原氏は悔やむ。 

  <遅れる判断、海水注入> 

 原子力発電の世界に「アクシデント・マネジメント(過酷事故対策)」という言葉がある。「コンテンジェンシ―・プラン(危機対応計画)」と言い換えてもいい。1979年の米国スリーマイルアイランド原子力発電所事故を踏まえ、欧米などで導入が進み、日本でも1992年に原子力安全委員会が整備を勧告した。「原発では設計や建設段階、運転管理などすべての段階で安全を確保しているが、そうした安全上の想定を超え、さらに大きな事故が起こった場合に備えての対策」(電力会社広報)だ。

 ここでいう大事故とは「シビアアクシデント(過酷事故)」、つまり原子炉内の燃料に大きな損傷が発生するなど、現在の原発の安全設計では前提にしていない緊急事態を意味する。その起こりえないはずのシビアアクシデントが発生しても、被害を抑える措置ができるように原子炉や冷却装置などのハードウエアを整備する。同時に、そうしたシステムをどう運用して対応すべきか、ソフト面の行動規範も定めている。 

 安全対策を二重、三重に講じて完璧を期したはずのその対策は、しかし、福島原発事故では機能しなかった。それは何故か。

 東京電力によると、アクシデント・マネジメントには、原子炉の暴走を抑えるために必要な措置として、注水機能や、電源供給機能の強化が盛り込まれている。ところが、地震後の大津波で、非常用ディーゼル発電機も含めたすべての電源が失われ、注水ができなくなった。この非常事態を前提とした具体的な対応策が、東電のアクシデント・マネジメントには存在しなかった。

 事故発生後の失策の一つは、1号機に対する海水注入の決断の遅れだ、と複数の専門家は見る。1号機の冷却装置の注水が不能になったのは11日午後4時36分。消防のポンプ車で真水を注入していたが、その真水の供給も途絶え、原子炉格納容器の水位は低下。冷却機能を急速に失って、翌12日午後3時半に1号機は水素爆発を起こした。

 現場にいた原子力部門の責任者、武藤栄副社長は「それ以前に海水注入の検討を始めていた」と話すが、実際に注入を開始した時刻は午後8時20分になっていた。

 海水注入の遅れが水素爆発を誘発し、それが現場の放射線環境の悪化を招く。作業員の活動は困難になり、対応がさらに後手に回る。初動を誤り、スパイラル的に状況が悪化していく悪循環の中で、福島原発は大惨事に発展した。

 武藤副社長は「想定外の津波が起こった。アクシデント・マネジメントは様々なことが起きた時に応用手段を取れるようにすることで、今回は最大限の努力を払った」と繰り返す。 

  <政府もコントロール機能が欠如> 

 「東京電力も政府も、アクシデント・マネジメントが不十分だった」。原子力工学が専門で、地球環境産業技術研究機構の山地憲治・研究所長はこう指摘する。「シビアアクシデントが起こった時にどのように対処するのか。技術的な対応だけではなく、発生した時に誰がトップに立って指揮し、どういう体制で動くのかなどについて訓練や準備が大幅に不足していた」と分析する。

 政府にさえ、緊急時対応をコントロールする機能が欠如していた。アクシデント・マネジメントという表現自体は日本の法律には明記されていないが、同じ事態を想定しているのが原子力災害特別措置法だ。原子炉に大きな問題が生じた場合、政府が電力会社に必要な指示を出すことができると規定している。

 だが、政府からは適切な指示が出ていたのか。「自らの考えで海水注入の判断を行った」(武藤栄副社長)というのが東電の説明だ。政府関係者らによると、水素爆発後、政府は東電に対して非公式に海水注入を「指示」したものの、それはあくまで東電の責任において行うとの暗黙の前提があった。

 「政府は海水注入の判断を東京電力に任せず、政府の責任でやらせるべきだった」と山地所長は主張する。海水を注入すれば、塩分で機器が使えなくなり、「廃炉」にせざるをえない。山地所長によると、福島原発の設備を新たに作り直すとすれば、費用は1兆円程度になるという。東電の経営にとっては重大な決断だが、「すでに事態は個別企業の問題という枠を超え、国や社会に対して大きな危険が及ぶ状況に変わっていた。原災法に基づいて、政府が海水注入の意思決定を行い、早く指示を出すべきだった」というのが山地所長の意見だ。

 そもそも、政府の対応を決める原災法自体が、原子炉が制御不能になる事態を想定していない。菅直人首相は11日、同法に従って原子力非常事態宣言を出した。「原災法のもともとの狙いは、原発事故の際の地域住民の避難や屋内退避をどのように行うのかという点にある。制御不能になった原子炉そのものをどうやって止めるのかは主眼に入っていない」と経産省のある幹部は明かす。「誰もリアリティを持って、法律を作らなかった」(同)のである。 

  <問われる原子力安全・保安院の対応力> 

 政府の事故対応と状況の分析については、経産省原子力安全・保安院が最前線の責任を担っている。だが、今回の事故は、その役割と遂行機能についても疑問を投げかけた。

 今回の事故では東電や関連会社の従業員が発電所に踏みとどまって危機処理にあたる一方で、地震発生時に集まった同院検査官は15日には現場を離脱し、1週間後に舞い戻るなど、その対応のあいまいさが指摘される場面もあった。

 「安全性に問題があり、人間が暮らすには不便が多かった」と、保安院の西山英彦審議官は弁明する。しかし、ある経産省幹部は「保安院は大規模な原発事故に対応する訓練もしていなければ、それに基づいて危機処理にあたる能力も十分にあるわけではない」と打ち明ける。 

 同院は2001年の省庁再編により、旧科学技術庁と旧経産省の安全規制部門を統合、新設された。約800人で組織され、原発の安全審査や定期検査、防災対策などを担う。全国に立地されている原子力発電所に近接する場所に、オフサイトセンターと呼ばれる「原子力保安検査官事務所」を構え、検査官が発電所に毎日出向き、運転状況などをチェックしている。

 ある電力会社の技術系担当者は、検査官の働きについて「定期検査などは非常に厳しい。機器の寸法を図る測定器の精度までチェックするなど、検査は念が入っている」と説明する。しかし、民間の原子力専門家の中には「原子炉運転の仕組みなどは、保安院の検査官は電力会社に教えてもらうこともしばしば。検査と言っても、形だけのチェックをしているにすぎない」などの厳しい指摘も少なくない。 

  <安全基準への過信、リスクを軽視> 

 震災発生後、日本政府や東電から流れる情報に対し、海外各国は過敏ともいえる反応を見せた。福島原発からの放射線漏れを懸念した米国政府は、日本に住む米国民に対して、日本政府の指示を上回る避難指示を出し、同原発から80キロ以上の距離に移動するよう促した。仏政府は自国民に日本からの脱出を助けるため、航空便を手配。さらに多くの大使館や外資系企業が職員や社員の日本脱出や東京以西への避難を進めている。

 海外には、日本が原発に対して高い安全基準を課してきたという認識がある一方、その有効性に対する日本の過信を疑問視する見方も少なくない。

 ウィキリークスが公開した文書によると、国際原子力機関(IAEA)の本部があるウィーンの米国大使館は2009年12月、ワシントンに対して、1本の公文書を送った。そこには、通産省(現経産省)出身で同機関の事務次長(原子力安全・核セキュリティ担当)を務めていた谷口富裕氏について、「特に日本の安全対策に対決するという点においては、彼は非力なマネージャーであり提唱者だった(Taniguchi has been a weak manager and advocate, particularly with respect to confronting Japan’s own safety practices.)」と記されており、同氏の取り組みに満足していない米国の見方を示唆している。

 IAEAは昨年、「世界への警鐘」として、2007年の新潟県中越沖地震についての報告書を発表。そのなかで、これまでの原発の放射線漏れ対策は、主として装置の不具合や作業員のミスなど原発内部のリスク要因に目を向けていた、と指摘。さらに同地震の例を引きながら、「最大の脅威は原発の壁の外にあるだろう」として、地震や津波、火山噴火、洪水などの激烈な自然災害の発生を想定し、一段と備えを強化するよう求めた。

 その警告は、今回の福島原発の惨事において、どこまで生かされたのか。放射線被ばくの危険にさらされながら決死の注水や電源回復などにあたる現場の作業員の行動については、国内のみならず海外からも称賛の声が届いている。しかし、翻せば、それは危機への備えが十分にされていなかった日本の現実、と海外の目には映る。

 「私たちがいま目にしている英雄的な行動が何を意味するか、原発が直面している現実を改めて考え直すべきだ」と、世界各地で環境や安全対策の強化を提言している「憂慮する科学者同盟」(The Union of Concerned Scientists)のメンバーで、原発設計の専門家でもあるエド・ライマン氏は語る。

 「彼ら(政府と東電)は地震、津波、原発の緊急時に備えていたかもしれない。しかし、これら三つの災害が大規模に発生する事態を十分に想定していたとは考えにくい」と、もう一人のメンバーで電力事業のエキスパートであるエレン・バンコ氏も従来の日本の原発対応に疑問を投げかける。 

  <もたれ合う政府と業界、金融危機の構図と二重写し> 

 原発推進という利害のもとで、密接な関係を築いてきた経産省・保安院と電力会社。ともに原発の危険シナリオを厭(いと)い、「安全神話」に共存する形で、その関係は続いてきた。だが、監督官庁と業界の密接な関係は、ともすれば緊張感なき「もたれ合い」となり、相互のチェック機能は失われていく。その構図は1990年代の「金融危機」と二重写しのようでもある。

 かつて、旧大蔵省銀行局は、銀行の健全性を審査する検査官も含めて銀行と馴れ合い関係に浸り、バブル崩壊で不良債権が積み上がった銀行の危機的な状況は見過ごされた。背景にあったのは、銀行は決して破綻しないという「銀行不倒神話」だ。95年の兵庫銀行の破綻を契機に、金融危機は加速していくことになるが、大蔵省は銀行局の破綻処理スキームの構築などで後手に回った結果、金融危機を拡大させていくことになった。最終的に大蔵省は解体され、金融庁の発足につながっていく。

 国策として原子力推進を進める経済産業省に、安全規制を担う保安院が設けられている現状では、強力なチェック機能は期待しにくい。保安院が「原発推進のお墨付き与えるだけの機関」(電力アナリスト)と言われる理由はここにある。

 原子力安全委員会の班目春樹委員長は22日、参院予算委員会で「規制行政を抜本的に見直さなければならない」と述べた上で謝罪した。民主党も昨年の総選挙のマニフェストのもとになる政策集で「独立性の高い原子力安全規制委員会を創設する」とうたっており、現在の規制体制の抜本見直しは避けられない。推進と規制の分離が課題となり、保安院を経産省から切り離した上で、内閣府の原子力安全委員会と統合する案が現実味を帯びそうだ。 

  <競争原理働かぬ電力会社、ガバナンスの不在招く> 

 民間企業でありながら、地域独占を許されて電力供給を担う東電。特権的ともいえる同社のビジネス環境が、同社のガバナンス確立を遅らせる要因になってきた、との指摘は根強い。

 東京電力に緊急融資2兆円―。原発事故を受けて急速に信用が悪化している東電に対し、主力銀行の三井住友銀行など大手7行が今月中に巨額融資を実行するニュースは、市場関係者も驚かせた。ある銀行アナリストは「経営再建問題に揺れた日本航空に対しては融資を出し渋ったのに、今回は随分と気前がいい話だ」と話す。

 格付け会社のムーディーズ・ジャパンは東京電力の格付けを「Aa2」から2段階下の「A1」に引き下げた。A1は全21段階のうち、上から5番目だ。社債市場では、国債と東電の社債のスプレッドが従来の0・1%程度から1―2%に拡大。原発事故の成り行き次第では、さらに広がる可能性もある。

 東電が各大手行に融資の依頼に回り始めたのは、福島第1原発で爆発が立て続けに起きていた震災翌週のことだ。東電役員が「3月中に実行してほしい。おたくは上限いくらまで出せますか」と伝えにきた、とある大手行幹部は言う。しかも、当初提示してきた条件は格安のLIBORプラス10ベーシスポイント。経営危機に直面するリスクの高い借り手には、とても許されない好条件だ。「さすが殿様会社。自分の置かれている状況がどんなに悪化しているのか分かっていないようだ」と、同幹部はあきれ返った。

 原発処理の行方次第では、東電は債務超過も懸念される深刻な局面にある。そのリスクを負ってでも各行が融資に踏み切ろうというのは、「東電不倒神話」があるからだ。「独占事業を営んでいる東電は潰れないし、政府も潰さない。貸した金は返ってくる」と別の大手行幹部は言い切る。 

 全国9電力体制の下、料金自由化も進まない電力市場では、業界各社間の競争原理が働かず、「経営規律を厳しくして企業体質を強める」という普通の民間企業なら当たり前の課題も放置されがちだ。

 一つの例が、東電の役員構成だ。同社には代表取締役が8人おり、勝俣恒久会長、清水正孝社長の他に6人の副社長も全員代表権を持つ。他の日本企業では滅多にお目に掛かれない布陣だ。ある電力アナリストは「組織が縦割りで融合していないことの表れ。経営判断も遅くなる」と分析する。

 企業として取るべき行動の不備は、地震後の対応でもはっきりと表れた。今回の事故後、清水社長は地震発生2日後に記者会見を行っただけで、あとはまったく公の場所に現れていない。

 同社広報は「事故の陣頭指揮を取っている」と説明したが、一時、過労で統合本部から離れていたことも明らかになった。統合本部に入っている政府関係者は「リーダーシップを発揮しているようには見えない」と打ち明ける。清水社長は資材部門出身で、「原発事故の処理ができると思えない」(電力会社関係者)との指摘もある。こうした対応に、経産省からも「電力自由化の動きが進まず競争がないため、経営規律が働いていない」(幹部)との声が上がっている。 

  <エネルギー政策の構造改革に口火も> 

 今回の原発危機は、東電や電力会社の企業体質に大きな転換を迫るだけでなく、日本のエネルギー政策自体の構造改革に口火をつける可能性もある。政府の中には今回の事故をきっかけに、抜本的なエネルギー政策の見直しに取り組むべきとの声も出始めた。

 最大の課題は、原発の安全神話が崩れた今、今後の日本の電力エネルギーをどのように確保するのかという点だ。日本の電力供給に占める原発の割合はすでに約3割に達している。その一方で東電の供給力不足解消の見通しは立っていない。

 このままの状態が続けば、企業の生産回復を阻害する構造的な要因になり続ける可能性もある。電気事業法には電力会社による電力の供給義務が盛り込まれているが、「資源エネルギー庁と東電は法律に違反しない範囲でどのように計画停電を行うかに、すべての力を注ぎこんでしまっている」(政府関係者)という。 

 もう一つの焦点は電力自由化だ。国策である原発推進を二人三脚で進めてきた電力会社と経産省だが、電力自由化では対立を続けてきた。2000年初頭に経産省が水面下で進めようとしていた発電と送電を分離する抜本的な自由化案は、東電を中心とした電力会社の抵抗に会い、あえなくお蔵入りとなっている。

 原発のリスク負担を今後も民間企業に押し付けるのか。現在の全国9電力体制を維持し続けるのか。これまで避け続けてきたこうした難題に政府は緊急の回答を迫られている。

 東電は原発事故に伴う損失で経営自体が困難になることが予想されるが、その先には電力産業自体の構造改革とエネルギー政策の転換という歴史的な変化が待ち受けているかもしれない。 

 (取材協力:Kevin Krolicki, Scott DiSavino 編集:北松克朗

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2011/03/27

武田先生のブログ「どのくらいの放射線を浴びても良いか」

”一喜一憂しない”と誓ったものの、、、やっぱり、武田先生のブログを毎日チェック。

言っておきますが、”一喜一憂”してませんから、、、、(笑)。

とは言いつつ、今日のブログの解説は本当にわかりやすいので、ぜひ読んでください。

「まず第1にどのくらいの放射線を浴びても良いかということを、自分ではっきりと決めておくことです。」

ということだそうです。

==転載開始==

原発 緊急情報(34) 春休みの終わり、簡単に判断すると

http://takedanet.com/2011/03/34_8cc5.html

春休みも終わりに近づき子供を持たれる多くの家庭の方は、これからどうしようかと思案しておられると思います。

先日示した被曝量の表はかなり複雑だったので、それをさらに簡単にして多くの人が参考にできるようにしたいと思います。

また、あまり文章が長くなると複雑になるので必要に応じて分けて整理をしたいと思います。

・・・・・・・・・

まず第1にどのくらいの放射線を浴びても良いかということを、自分ではっきりと決めておくことです。

ご不安はあるでしょうけども、とにかく決めないと決断をすることができません。

その参考のために二つの例を挙げます。

一つは、日本の放射線障害防止の法律と国際放射線防護委員会の勧告で、これは同じ値です.この値を使うということは、専門家に判断をゆだねるということを意味しています。

値は1年に1ミリシーベルトですから、1時間あたりに直しますと約0.1マイクロシーベルトです。

つまり、一つ目の決断の数値は、

「1時間 0.1マイクロシーベルト」

であるということです。

・・・・・・・・・

2番目は政府や NHK が言っている「レントゲンの被爆」との比較です。私は医療行為であるレントゲンと日常的に被曝するのを比較できないと思いますが、ここでは「政府の考え方」を尊重する人のために、計算しました。

レントゲンには、胃のレントゲンと胸のレントゲンがありますが、1回あたりの胸のレントゲンで被曝する量は50マイクロシーベルです(文末に資料をつけました)。

胸のレントゲンを1年に20回ぐらいは良いということになると、1年に1ミリシーベルトになるので、1時間あたり、0.1マイクロシーベルとになります。

つまりもう一つの決断の数値(政府より)も「1時間 0.1マイクロシーベルト」であることがわかります。

(これについては、テレビ等で言っている値と少し違うので。文章の下に説明を加えておきました。)

つまり、私(法律とICRP)と政府(レントゲン)とはまったく同じ数値(1時間0.1マイクロシーベルト)なのです。(ただし、レントゲンを1年に20回までOKとすれば。もし1年に2回とすると政府の方は一桁下がって0.01になる。)

・・・・・・・・・

次に現在の放射線がどのくらい続くかということです。

放射線は徐々に減っていきますが、これには大きな原則があり、

「40日で約10分の1」

になるということです。

すでに放射線が漏れてから、7日以上たっていますので、現在の時点から見ると、

「5分の1」

程度になるということがわかります。それから後は半減期が30年ものが主になるのでほとんど変わりません。

さらに現在、発表されているデータは「外からの放射線」のことですから、空気中に浮いている粒子は呼吸で体内に入りますので、発表された数字を2倍にしなければなりません(チェルノブイリの実績)。

次に、水道や食品から取り入れられる放射性物質の量は、おおよそ外部からの放射線と同じと考えていいのです。

つまり、これからしばらくたって放射線が減少する量が(5分の1)、食品や水、自分の体に入った放射性物質は(3倍)ですから、結局、発表される放射線の強さに0.67(=3÷5)をかけると、この4月になると、1年間に概ね浴びる放射線の量を計算するときには、

「今、発表されている量  ×0.67」

「0.1マイクロシーベルト」

を越えるかで判断ができます。

・・・・・・・・・

(発表値の例)  全て1時間あたりです。

原発の周囲   90マイクロシーベルト

福島市      4マイクロシーベルト

福島県の周辺   2マイクロシーベルト

東京新宿     0.1マイクロシーベルト

(1年間、実際に被曝する放射線の予想値)

原発の周囲   60 マイクロシーベルト

福島市      2.7マイクロシーベルト

福島県の周辺   1.3マイクロシーベルト

東京新宿     0.07マイクロシーベルト

これに対して、

限度       0.1マイクロシーベルト

・・・・・・・・・

原発の周囲    直ちに待避

福島市      できるだけ早く待避

福島県の周辺   できるだけ早く待避

東京新宿     大丈夫

・・・・・・・・・

この結果は、4月から1年間の判断ができるように、放射線の減少も具体的に示してあります。テレビでは「そのうち減るから」と言っているだけです
.

また、数値が越えたからと言って、100人が100人、放射線の障害がでるわけでもありませんが、国際的に危険が生じる可能性があるという基準と認識してください。

後は、ご本人のご判断です. ここで示した数値は、赤ちゃん、妊婦も範囲に入っています. また1歳児から5歳児までは放射性ヨウ素が危険ですから、できるだけ「雨、水道を飲むこと、群馬などの野菜」を控えてください。それは1年ではなくヨウ素の半減期が短いので、4月中旬までです。

(平成23年3月27日 午後2時 武田邦彦執筆)

==以上です==

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2011/03/26

増刊!たかじんのそこまで言って委員会 武田邦彦 原発の正体の動画

□増刊!たかじんのそこまで言って委員会 武田邦彦 原発の正体 1/2 

http://www.youtube.com/watch?v=jyou9oG1qBg

□増刊!たかじんのそこまで言って委員会 武田邦彦 原発の正体 2/2

http://www.youtube.com/watch?v=YDcYUlTHYyQ&feature=related

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「一喜一憂しない」宣言は、変わりませんが、、、、(笑)

風が強くよく晴れた土曜日、おはようございます!

節電で暖房(エアコン)を使わないため、外より家の中が寒い(泣)。

だからと言って、あまり外には出たくない、、、、(笑)。

「武田先生を卒業」宣言をしたものも、やっぱり気になるので武田先生のブログを今朝もチェック。ほんとうにこまめにアップされています。

武田先生ありがとうございます!!!

我が家は、60歳近い老夫婦が住んでいるだけなので、「一喜一憂しない」宣言は、変わりませんが、小さな子供さんや、妊婦さんは、武田先生の注意を守って、注意深く暮らしてくださいネ。特に福島県の人は。

今朝の武田先生のブログは、【放射線の専門家に自重を求める】

テレビ出られて福島原発の放射線について「安全だ」と言っておられる専門家の方に自重を求めたいと思います。

ほんと、そうだよね。

テレビって、相変わらずなんだね、どっち(私たち視聴者か、スポンサーか)を向いているかだよね。

武田先生の3/26のブログ→ http://takedanet.com/2011/03/post_aea1.html

==転載開始

一方、福島市には、幼児や妊婦も生活しておられます。また、1時間だけの被曝量を言っても、その人たちは24時間ずっと生活をしているのです。たとえ屋内にいても換気をすればあまり差はありません。

放射線障害防止規則による妊婦の被曝量の限界は毎時約0.5マイクロシーベルトですから、私達専門家は福島県の東部の多くの市町村において、妊婦等の避難を勧告する立場にあるのではないでしょうか。

==以上==

あれから、2週間、あらためて、被災地の写真を見ると、胸がいっぱいになります、、、

BGMがいいですねぇ、、、♪イツカドコカデ / 月嶋カリン♪

http://www.youtube.com/watch?v=gin5bPxDlNs&feature=player_embedded

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2011/03/25

安心を他人に担保してもらおうとするような馬鹿な真似はおやめなさい。

==転載開始==

汚染されない生活(平成23年3月25日 武田邦彦執筆)

http://takedanet.com/2011/03/post_3044.html

1)   3月11日以前の食材を使う、

2)   外国産の野菜と肉を食べる、

3)   ペットボトルの水を飲む

これでほぼ口から入る放射性物質は格段に減ります。

それにマスクをして空気中の「粒」を防ごう!!

==以上==

このブログを読んで、武田先生を卒業しようと思った、、、だって、無理(笑)。

なので、今日で卒業!!!

いろいろな数字やデーターを見て、一喜一憂しないことにした。

ちなみに私は東京都立川在住。

で、

これからは、池田先生の考えを採用することにします(笑)!

【長崎大学 医歯薬学総合研究科教授 池田正行氏】

”安心を他人に担保してもらおうとするような馬鹿な真似はおやめなさい。あなたが安心するかしないかは、あなたしか決められません。”by 池田正行

池田先生のブログ→ http://square.umin.ac.jp/~massie-tmd/I131.html

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2011/03/24

武田先生のブログ「なぜ、そんなに違うのか?」

”また、「安全である」というのが風評を煽ることなのか、規制値をそのまま言うのが煽るのかは簡単ではありません。”by 武田邦彦

真実が知りたい!!

時間のある方は、「フランス放射線防護原子力安全研究所」の最新報告を見てください。

2011年3月12日より福島第一原子炉から放出された放射能雲大気中拡散シミュレーションが見ることができます。アメリカ西海岸「まで、雲がずーーと、覆っていく動画です。http://www.irsn.fr/EN/news/Pages/201103_seism-in-japan.aspx

==転載開始==

原発 緊急情報(27) なぜ、そんなに違うのか?

http://takedanet.com/2011/03/27_c745.html

(昨日、3月23日になって、メールのご返事が時間的にできなくなりました。申し訳ありません。全数、読んではいます。そこでご質問を中心にブログをすこし詳しくして書きます。)

今日は、「法律の規制値では厳しい数字が出ているのに、政府やテレビでは大丈夫、大丈夫と言っているのは、どうしてそんなに違うのか」ということを説明したいと思います。

多くの人がこれに疑問を抱いてどちらが正しいかと心配しているからです。

・・・・・・・・

すでに述べたことですが、単なる計算間違いがあります。

「20マイクロは大したことない。1回のレントゲンが600マイクロだから」

といった東大教授はかけ算ができずに間違っただけです。

20マイクロは1時間あたりですから30時間で1回分のレントゲンにあたります。

もし20マイクロでも大丈夫と言っていると福島市に住んでいる幼児は1ヶ月に24回のレントゲンを受けることになります。

このような計算間違いは人の命に関することですから、この際、テレビは責任を持って一度修正をしておいたほうがいいと思います。

・・・・・・・・・

「54000ベクレルのホウレンソウは大丈夫だ。規制値の3000ベクレルは毎日、1年間、食べ続けた時の値だから」

と言った広島の放射線の専門家も割り算ができなかっただけで訂正が必要です. 54000のホウレンソウは水洗いした後の茨城産のホウレンソウです
.

54000を3000で割ります. そうすると18になります。つまり規制値の18倍です. 365日を18で割ると20日になります。毎日、ホウレンソウを食べると20日で規制値を超えます
.

毎日でなくても、1ヶ月に20回食べると1年分の規制値を超えることになります。

・・・・・・・・・

「ヨウ素の半減期は8日だから、すぐなくなる」

と言う人が多いのですが、規制値はもちろん半減期を考慮しています。専門家が議論して決めている数字ですから、半減期は大切な数字で、それを入れているのは当たり前です
.

特に、現在のように継続的に原発から放射線物質がでている時には、半減期はほぼ関係がありません。(つぎから次と新しいヨウ素が降っているから)

・・・・・・・・・さて、準備を終えて・・・・・・

一般人が1年に浴びてもいい放射線の量は、1ミリシーベルトと決まっています。これに対して、テレビの専門家は100ミリシーベルトまで大丈夫だと言っています。

この100倍の差は何でしょうか。

まず第1に国際的な取り決めです。例えば食品ですと日本だけが特別な規制をしていると輸出ができません。日本の食品を絶対に輸出しないと決めれば、日本だけの規制ができますが、それは無理なのです。食品以外でも日本だけが規制が緩いと外国人旅行客や外国企業の進出も難しくなります.

そこで今まで放射線についてはICRP(国際放射線防護委員会)、食品についてはWHO(世界保健機構)の規制を使っていました。この震災で規制要求に高くすることになりましたが、そうすると外国は日本産の食品の輸入を禁止すると思います。

2番目の理由は、放射線をあびる原因を一つだけに限定するとテレビで言っているように100ミリシーベルトぐらいでも安全ですが、その人はレントゲンを受けたり、今度の事故のように、空気からの被曝、水からの被曝、ホウレンソウからの被曝、牛乳からの被曝などいろいろなところから放射線を受けます。

これだけなら5種類ですが、例えば10種類の被曝原因があると100を10で割って規制値は10ミリシーベルトになります。

さらに人間にはいろいろな人がいて、赤ちゃんや妊婦、それに放射線に感度の高い人がいます。赤ちゃんは3倍ぐらい感度が高いので、10を3で割って、3mm シーベルトぐらいになります。

わたくしの知っている限りでは、日本の規制値の議論では3ミリシーベルトぐらいが良いということもありましたが、国際基準が1ミリシーベルトなので、1990年の国際勧告に従って1ミリシーベルトになっています。

ただ日本国内だけの法律ではこれの5倍から6倍ぐらいになっていますが、いずれにしても1年で5ミリシーベルトぐらいより大きな数字は非現実的です
.

そもそも、この値のもとになっている「電離放射線障害防止規則」は昭和47年に制定されて平成23年の1月14日に改正されるまで、長い間の議論を経てますから、それが突然おかしな数字だというのも奇妙なことなのです。

・・・・・・・・・

推定ですが、テレビに出た専門家は悪意はなかったと思いますが、規制値をそのまま言うと福島市の人が怯えてしまうのではないかとか、疎開する先がないとか、水が飲めなくなるとどうするかとか、ほうれん草の代わり何を食べるかということを心配されたのではないかと思います。

これは考え方の問題ですが、私はそのようなことは専門家が発言すべきことではなく、専門家をあくまでも自分の専門に沿って正しいことをいうべきだと思います。

また、「安全である」というのが風評を煽ることなのか、規制値をそのまま言うのが煽るのかは簡単ではありません。

わたくしが風評の専門家に説明を受けた時には、「風評とは正しい情報が伝わらない時に起こる」と教えていただきました。

煽るか煽らないかというのは専門家が考えることではなく、専門家は事実を述べるだけで、あとは行政とか政治がそれをどうするかを決めるべきだとわたくしは考えています。

・・・・・・・・・

数字が大きく違う第三番目の原因は、今回の事故はどのくらい長く続くかという見方にあります。

1週間で終わるというならば、1年間に1ミリシーベルトという基準値は厳しいでしょう。

1ヶ月で終わるというならば規制値を12倍ぐらいはできます(12ミリシーベルトまでOK)。

さらに原発から出る放射性物質の大物は半減期が30年ぐらいありますから1年以上影響があるとするならば、最初から1年ぐらいの規制値を考えておかなければならないということになります。

これが「直ちに健康には影響がない。」という言葉になって繰り返し言われるようになりました。

確かに福島原発が爆発してから2、3日の時点では、すぐ収束すると考える人と、少し長引くと思っている人がいたと思います。

わたくしのスタンスは、すぐ終わっても長引いても、一応は安全サイドで考えておいて、すぐ終われば「それでよかったな」と思うというのがわたくしの考え方でした。

なにしろ、相手が放射線ですから、このような見方をするのが今までの規制の考え方でもありました。

・・・・・・・・・

極端に心配する必要はありませんが、一度浴びた放射線は体の免疫力以外に回復するのは難しいので、できるだけ注意して生活をするという必要があると思います。

従って、すでに言っていますけれども、福島市の人は危険ですが、東京の人はまだ余裕があるというのが現状ですから、それを全体的に頭に入れて行動されるのが良いと思います。

(また時間を見てブログを書くことにします。また十分にチェックする時間がなく、誤字脱字が多く皆さんにご迷惑をおかけしています。どうぞご容赦ください。)

(平成23年3月24日 9時 武田邦彦執筆)

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武田邦彦先生のブログ「赤ちゃんをお風呂に入れても大丈夫?」

==転載開始==

原発 緊急情報(26) 赤ちゃんをお風呂に入れても大丈夫?

http://takedanet.com/2011/03/26_cb62.html

福島原発が爆発して放射線をもつ「粒(目に見えない小さな粒)」がホワーと原発の上に立ち上りました。イメージとしては小さな火山が噴火して火山の煙が立ち上ったようなものです。

福島原発は太平洋に向いていますし、風は西風なので、ホワーと舞い上がった「粒」は風にのってほとんどは太平洋にいったと思いますが、わずかの「粒」がどうも北西(福島)の方と、南に行ったのです.

つまり、福島原発から放射線が四方八方に飛んででたのではないので、そこを誤解すると(国がそのように説明したから誤解しても無理はないのですが)、判らなくなります.

ホワーと上がった「放射線の粒」は風にのって福島市などに行きましたし、遠くは利根川上流にも飛んでいきました。

福島市の「放射線」は20マイクロ(シーベルト)ぐらいになったのですが、その時の様子を詳しく書きます。この情景を思い起こせれば、「東京の水は飲んでもよいの?」、「子供をお風呂に入れても良いの?」ということもわかります。

・・・・・・・・・

情景を目に浮かべるために、自分(読者の方)が「目に見えない粒」に変身して、風に乗り、福島原発から福島市まで飛んでいったとします。

上空から見ると福島市が見えてきます.そこで風が弱くなったので、徐々に下に降りてきて、地上1.5メートルぐらいで止まりました。

そこに文科省の車がきて「放射線」を測ります.そこで測っているものは「粒から光のようにでる放射線」です。

つまり、福島原発から放射線(光のようなもの)が飛んでくるのではなく、「粒」が飛んできて、その「粒」から放射線がでるのです。

文科省の車が行った後、読者のお一人がそこを通りかかるとします。「粒」は放射線を出し続けていますから、その人は、まず「粒からでる放射線で被曝」します。またその人は人間ですから、息をすって呼吸をします.その時に、「粒」はその人の肺に入ってしまうのです.

つまり、「粒からでる放射線(外からの被曝)」と「粒を吸い込むので、体内での放射線(体内からの被曝)」の二つの放射線をあびることになります。

おそらく、今の福島市役所は、「飛んできた粒」から放射線をあびること、その後、自分がその「粒」を吸い込んでしまう事を知らないのではないかと思います。

だから、マスクがいるし、雨が降ると放射線が上がるのです。

また外出するとその「粒」が衣服に付着しますから、家に帰ったら玄関の外でティッシュで拭かなければなりません。

・・・・・・・・・

実はここで読者の方に謝らなければならないことがあります。

放射線の法律によると、「ある場所」の「実効線量(放射線の量)」は「外からのもの+体内からのもの」を合計することになっています.たとえばそれが3ヶ月で1.3ミリシーベルトになりそうだったら、「管理区域」にしなければならないなどとなっています。

この通達は文科省からでているので、同じ文科省の発表だから発表される数値はこの2つの合計と思っていたのですが、今日、調べたら、もしかすると「外から」だけかも知れないのです。

かなり調べましたが、まだ判りません。

もし、文科省が公表している放射能が外からだけのものなら、それを約2倍しないと正しい放射線の量になりません。

約2倍というのは、チェルノブイリの時には、「外から」と「体内から」の比率はおおよそ同じでした。だからもし文科省のデータが「外から」だけなら、2倍にしなければなりません。

福島が20マイクロなら正しくは40マイクロになります。もう少し調べます.

・・・・・・・・・

ところで福島市に降ってきた「放射線を出す粒」は人の灰に入るだけではなく、地面、ホウレンソウ、どんな作物、樹木、ネコ、イヌ、川、ビルにも降り注ぎます.

「粒」はえり好みしませんから、どこにでも同じく降ります。ただ、人間、ネコ、イヌ、ウシなどの動物は呼吸するので、体の表面につくと同時に肺に入るというだけ余計に被曝します。

このように「粒」がおおよそでもイメージできると、「なぜホウレンソウ?」、「なぜ水道?」というのが判りますし、「ホウレンソウはどのぐらい危ないの?」、「水道は飲んで良いの?」というのも判ります.

・・・・・・・・・

「放射線をだす粒」はどこでも誰でも何でも「平等」に降ります. 人間も、イヌも、土も、ホウレンソウも、小松菜も、川にも同じく降ります.

ということは、ザッと言って、「自分が汚染されると同じく」、ホウレンソウもウシも川も汚染されます.もちろん、「粒」は野菜の好き嫌いもないので、どの野菜がどうということはありませんが、「根菜類」は地下に潜っているので、汚染されません。

ホウレンソウが汚染されているのは、「粒」が降ってくるからです.

牛乳が汚染されているのは、ウシが呼吸するときに「粒」を肺にいれるからです。

水道水が汚染されるのは「粒」が川にも落ちるからです.

だから、ザッと言うと{「自分」+「食べた野菜」+「飲んだ水道水」+「飲んだ牛乳」}になります。汚染されたものを体に入れれば、自分が被曝した量が何倍かになりますので、できるだけ採らない方が良いと言うことになります。

・・・・・・・・・

そうすると次のことも判ります。

「なぜホウレンソウ?」・・・「ホウレンソウだけ測定したから」

「なぜ水道水?」・・・・・・「川から水をとったから」

ということになります。

でも、良いこともあります。「粒」は平等に降りますから、自分にも川にも同じだけ降ります。だから「ドンドン汚れる」というのではなく「自分が汚れたと同じぐらい汚れる」ということですから、限度があるのです。

その点では限度があるから安心です.

また、赤ちゃんをお風呂に入れると水道水からの放射線をあびますが、人間の皮膚は放射線に強いので、飲むのに比べれば10倍で同じぐらいになります。

(非常時の被曝ですが、皮膚は10倍大丈夫とされています。)

だから、お風呂は大丈夫です。回数をやや少なくするのも良いと思います。

また「粒」は「こすると落ちやすい」という性質がありますから、お風呂からでたら良くタオルで拭いて上げるのも良いでしょう.

・・・・・・・・・・・・

読者の方からのご質問が多いので、時間の許す限り書いていきます。特に、水、洗濯、台所で使う水、安心な食材、ベクレルとシーベルト、体外被曝と体内被曝、規制値がなぜ低い値になっているのにテレビに専門家は高い数字を言うのか?など数字が入る難しい問題も徐々に書いていきます.

(平成23年3月23日 午後9時 武田邦彦執筆)

http://takedanet.com/

==以上です==

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2011/03/23

新党日本の田中氏、下地氏の相馬市突入レポート!

新党日本の田中康夫さんと下地さんが援助物資を持って相馬市、南相馬市に突入!

http://www.mikio.gr.jp/blog/index.php?mode=res_view&no=2220#myu2220

==転載開始==

南相馬市は20メートルの大津波に襲われ数多くの方々が亡くなった地域です。
しかし原子力発電所の不具合が発生し、10キロ、20キロ、30キロと屋内退避区域が広がる中で、大手メディアは誰も記者を南相馬市に派遣しなくなり、南相馬市の状況はほとんど報道されることがありません。

また皮肉にも南相馬市の電気は、原発を所有している東京電力ではなく、火力発電所を持つ東北電力が提供しています。東北電力は退避勧告が出る中でも南相馬市に留まっているため辛うじて電力は供給されていますが、水道も止まり、ガスも来ない、更には交通路も最近まで塞がれていたために南相馬市から出ることもできない状況にありました。

更に、たとえ道路が通行できるようになっても、石油のタンクローリーは郡山までしかガソリンを運んでくれないため、車を走らせることができず、南相馬市を出ることができない方々がたくさんいらっしゃいます。「ガソリンが届く」という噂が広がると、ガソリンを買うために三キロにも及ぶ列ができるそうです。

市長のお言葉を借りれば、「南相馬市から出るな、屋内退避しろ、でも物資は届けられない」と言われているような状況であり「退路も補給路も絶たれて、座して死を待てと言うのか」という窮状です。

続きは↓こちらをクリックして見てください。

http://www.mikio.gr.jp/blog/index.php?mode=res_view&no=2220#myu2220

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http://www.nippon-dream.com/ 新党日本HP

新党日本では、皆様からの震災復興支援金を受け付けております。
りそな銀行 衆議院支店 普通 0037676
シントウニッポン シンサイフッコウシエンキンコウザ ダイヒョウ タナカヤスオ

ゆうちょ銀行 口座記号番号 00130-2-623453
シントウニッポン シンサイフッコウシエンキンコウザ
(新党日本 震災復興支援金口座)
阪神・淡路大震災、中越地震での行動と経験を踏まえて、被災者に対する支援活動に活用させて頂きます。震災復興支援金の使途等の詳細は後刻、HP上で報告致します。
皆様からの御提言も受け付けています。
メール tanaka@nippon-dream.com
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武田先生のブログ「今後は福島原発を忘れて、身の回りに関心を、、、」

==転載開始==

原発 緊急情報(24) どうすれば良いか その3

http://takedanet.com/2011/03/24_f311.html

どうすれば良いのかの“その1”で、現在、法律で決まっている被曝の限度を書き、“その2”ですでに被曝した量と今後、被曝すると考えられる量について整理をしました。

すでに2つの表からご判断をされている人も多いと思いますが、問題なのは今後の福島原発が沈静化するのか、今よりひどくなるのかについて考えておかなければなりません。

・・・・・・・・・

福島第1原発には、1号炉から4号炉まであり、それぞれ破壊の程度が違います。1号炉と2号炉の問題は「原子炉の中の燃料棒がどのくらい破損しているか」ということです。

ある程度、燃料棒が破損していることはすでに東京電力からも報告され、1号炉の燃料棒は70%程度破壊されていると報告されています。

燃料棒が破壊されていると言っても、棒がひび割れを起こしている程度なのか、高温になって燃料棒全体が溶けてかたまりとなっているのかによって違います。

核爆発中(原子炉運転中)だったのですから、大量の放射性物質があったので、その崩壊熱で燃料棒が融けていくと温度が非常に高くなります。

最初の段階は燃料の3分の1ぐらいが露出すると、燃料棒を作っているジルコニウムが水と反応して水素を生じ、福島原発で起こったような水素爆発が起こります.

さらに温度が上がり、燃料棒が融けるとその塊は2500℃ぐらいになります。ところで、鉄が溶ける温度というのは、おおよそ1500℃ですがぐらいですから、燃料棒が高温で融けると、塊になって原子炉の下を突き破り(原子炉を作っている鉄が溶けるから)、さらに下にいって、ドスンとコンクリートの床に落ちます。

これを「メルトダウン」と言います。

コンクリートの床に落ちると、余りに熱いのでさらにコンクリートを融かしますが、融けたコンクリートの成分が燃料棒と混じり、それで温度が下がり、そこで止まるということです。

これは理論的にも、スリーマイルの事故の時の経験でもそうでした。

「メルトダウン」をメディアは恐ろしいことのように言いますが、現在の福島原発はそれより酷い状態なのでメルトダウンは怖くありません。

ただ、燃料棒を取り出せないので、かなり手こずるでしょう。つまりメルトダウンというのは、「手こずるか手こずらないか」の問題であり、「大きな事が起こるか、起こらないか」ではないのがスリーマイルの教訓でした。

3号機はプルトニウムを燃料に使っていますから、ウラン燃料の1号機、2号機とは違います。21日にでた黒い煙の原因が心配ですが、普通に考えると爆発的にプルトニウムが飛散するようなことは起こらないでしょう.

4号機は、定期検査中ですから原子炉は空で「使用中の核燃料」がプールに入っています。メディアでは「使用済み核燃料」と言っていますが、4号機の燃料は使用中ですから、まだ核爆発(小さい)をする可能性もあるし、崩壊熱も高い状態です。

この核燃料のプールに穴が開いているというのがアメリカの見解で、日本は穴は開いていないと言っています。どちらかによって今後の状態が変わりますが、それはこれから漏れる放射性物質の量が2倍になるか3倍かという問題です。

爆発的するかどうかではありません。

・・・・・・・・・

以上のことから、福島原発の事故は3月22日の午後になってようやく将来の見通しがわかり、簡単にいうと、「福島原発の事故は、原発自身については終わりつつある」と言って良いでしょう。

今後、放射線物質が飛散することもあるし、いろいろな事後処理がありますが、これまでのような緊張した状態からは脱したと思います。

その点で、今までわたくしが示していた被曝の計算から言えば、

・・・「現在」の2倍で終わる・・・

ということです。前の表の「現在」とその2倍の間に絞られてきたと思います. 

「現在」より少し大きめな数値も考えておくのは、これまでは空気中の放射性物質から被曝していたのですが、今後は野菜、水、海、魚などから少しずつ被曝しますからその分を考慮しておいたほうが良いということです。

さらに、福島原発はまだ安定していないのですから今後も大きな爆発も考えられますが、それは可能性が少ないので「頭の隅に入れておく」程度です。

・・・・・・・・・

今後は福島原発を忘れて、身の回りに関心を寄せ、「野菜はどうするか」、「飲み水は」、「風呂は」、「海水浴は」などを考えて行きたいと思います.

(平成23年3月23日 午前8時 武田邦彦執筆)

==以上です==

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2011/03/22

武田先生のブログ「現在と近い将来にどのぐらいの被曝を受けるか、、、」

==転載開始==

原発 緊急情報(23) どうすれば良いか その2

http://takedanet.com/2011/03/23_dc29.html

どうすればよいか“その1”では、おもに法律に基づいてどの程度の放射線をあびても大丈夫かということを書きました。

日本の法律はかなりの議論をへていますから、わたくしは法律の値はそのまま信用してよいと思います。また、体内の被曝も計算に入っています。

今回は、実際にどのくらいあびているか、また近い将来、どのぐらい被曝することになるかを計算しました。

二つの表を見比べてもらえば、自分の住んでいるところと、自分が男性か女性か等を考えれば、おおよその検討をつけられるようになっています。

また、かなり二つの表が難しいので、今後、その解説を言葉でしていきたいと思います。

・・・・・・・・・

まず、現在と近い将来にどのぐらいの被曝を受ける可能性があるかという表を示します。表はじっくり見てください。

「現在」の被曝量は「事実」に基づいていますから、それほど変わりませんが、「最大」と書いてあるところは、わたくしが今後の福島原発の状態のうち、最も悪い状態を想定しています。従って、この数字はわたくしの判断が入っています。

どのような判断をしたかは、ここでも簡単に書きますが、さらに詳しい根拠は、続いて書いていくつもりです。(クリックすると表が大きく見えると思います。今回も表が入らなければ独立した記事にします.)

2510 被曝は体の外側から受けるものと、食べ物や水等を飲んで体の内側から受けるものがあります。

体の外側から受ける値は、すでにいろいろなところで発表されているように、福島県の最も多いところで300、福島市が10~20ぐらいです。ここでは少し低めの10をとっています。ご自分がお住まいのところのデータをお使いください。

福島、茨城、宮城など福島原発から近いところは、おおよそ3ぐらいの値が報告されています。同じ福島といっても距離も遠く風上に当たる会津地方などは値が低いので、これもやはり自分のお住みになっているところをお調べください。

東京とその周辺の値は正確に示すのが非常に難しいのです。もともと地域が広いこと、人の移動が長距離であることなどがあります。そのためにこれまでもわたくしが示す東京の数値はやや高めで、それも変化していました。

でも、ここ2,3日、計算がしやすくなってきたのは、外部から受ける放射線と食品などから受ける放射線とがでてきました。原発から遠いところは食品などの比率が上がってきますから、外部からの放射線の影響が相対的には小さくなります。

実は、わたくしが東京だけはこれまでも高めに設定していたのは、やがて食品とか水が汚染されてくるのでそれを考えていました。

また、テレビを見ていますと、例えばヨウ素131の半減期が短いのですぐなくなってしまうというコメントがありますが、原発からの漏れが止まればその通りですが、原発から継続的に放射性物質が出ている時には、いわば次から次とヨウ素が来ますので、半減期はあまり意識しない方がいいのです。

また、主な核分裂生成物の半減期は30年ぐらいのものが多いので、あまり時間が経ったからと言って急激には変化しないのです。

いずれにしても、今のところ、最も高い所で300、最も低いところで0.1ぐらいとおもいます。その間は表を見ておおよその値を推定してください。

・・・・・・・・・

現在の被ばく量の計算は簡単で、外から受ける被ばく量を2分の1にし(室内補正)、食品や自ら受ける被ばく量はそのまま足しています。

外からの被ばく量は、テレビで「家の中に入れば10の1」と解説されていますが、それは一日中家の中にいて換気を一切しない状態のことを言っています。

外からの放射線というのはなかなか難しいのですが、福島原発から飛んできた放射性物質は比較的空気中に浮遊しているということを考えると、窓を開けて一度換気してしまえば部屋の中は外と同じになります。

一日中換気しないということはあまりありませんし、また、はき出し窓を開けてベランダに出て、そこで洗濯物を干したりしますと、その時に部屋の中の空気は入れ替わってしまいます。

空気が入れ替わるばかりではなくて当然空気中に浮いている放射性物質も一緒に入ってくるわけですから家の中と外とがそれ程違うという状態をつくることはできません。

そこで、この計算では家の中の状態は外よりも放射線が2分の1であると考えました。つまり昼はある程度換気しますが、夜は締め切って寝るということを想定したわけです。

また台所でガスを使うときに、換気しなければ中毒で死んでしまうこともあります。換気扇をつければそれだけ空気が外に出て行きますが、同じ量の空気が外から入ってきます。

その時に外からの空気がフィルター等を通して入ってくる場合は別ですが、一般の家庭では隙間から入ってくるのでやはり外の空気とほとんど同じようになると思います。

現在は冬ですから石油ストーブをお使いの家庭は、時々換気をしたほうがいいという意味もあってここでは2分の1にしています。

・・・・・・・・・

次に、ホウレンソウなどの食品や水が放射性物質に汚染されているとき、食べた時にどのくらい被曝を受けるかという計算は非常に難しい計算です。

これを詳しく説明しますと、本当に専門家でなければ理解できなくなりますので、ここではほうれん草について専門家が計算した値を使いました
.

つまり、20日に発表された汚染されたほうれん草1キログラム当たり240マイクロシーベルトという値を使っています。

また、体の中の被曝は学問的には時間あたりではなく100グラムでということで決まるのですが、これもやはり1日にほうれん草を100グラム食べたら、それを24時間で割って時間当たりの値を出しています
.

食品の欄の1という数字は、1キログラム240μSですから、100グラムで24μS、それを24時間でわって1時間あたりに換算しています
.

・・・・・・・・・

そうしますと、福島市に住んでいる人は、外部からの放射線が10と大きいので、それを部屋の中にいる時間を考えて2分の1にして、それに食品の1を足して合計で6になっています。

これに対して東京の人は外からの放射線が低いので、0.1を2分の1にして0.05、それに食品からの1を足すと1.05となり、さらに四捨五入して小数点1桁で表示すると1.1になります。

つまり、食品や水が汚染されてくると、だんだん地域の差がなくなってくるということを示しています。

このようにして現在の被ばく量を計算しますと、福島県で放射線が強いところで151、福島市で6、周辺の件で2.5、そして東京等が1.1程度ということがわかります。

この値を“その1”で示した。どのくらい被曝してもいいかというものと比較すると、だいたい現在の状態を把握することがわかるできます。私が早く福島市は管理区域にした方が良いと言っているのは、この6という数字があるからです
.

・・・・・・・・・

さらに、現在の状態だけわかっても今後のことがわからないと行動をとることができません。特にお子さんをお持ちの人は春休みの関係があり、今後どうなるかということにご興味があると思います。

詳しい理由はあとで説明しますが、ここでは次のように仮定しています。

1)   福島原発の状態は冷却がうまくいけば放射線は減ってきますが、プルトニウムを含む3号炉やその他のところの燃料が融けると強い放射線が出る可能性があります。
これについては NHK も「大量の放射線が出る可能性があるので、原子炉に水を注ぐ注入している」と説明しています。また消防の人や自衛隊がかなりの被曝をしながら水をかけている理由は大量の放射線が出る可能性があるからです。
わたくしはそれを「現在の10倍」として説明してきました。しかし3号炉がプルトニウムの燃料を使っていますので、さらに調査をして25倍にしました。
少し値が大きくなるかもしれません。ただわたくしはこのブログを書き始めて以来、大きすぎるとか小さすぎるということを考えずにきましたので、ここでもそのようにご理解ください。

2)   食品などから体内に取り込まれる放射線ですが、今はほうれん草などに限定されています.
テレビの解説者は「ほうれん草ばかりを1年中、食べ続けるわけではない」と言っていますが、それはほうれん草だけが汚染されている場合です.人間は水を飲み、調理に水を使い、いろいろな野菜を食べます。だから、「人間が食べる限りは1年中」として計算します。
ここでもまた半減期の問題があります。ヨウ素131の半減期は短いのですが、原発からの放射線物質の半減期は30年ぐらいが多いこと、原発から継続的に放射線物質がでている場合は、追加されますので、ここでもあまり半減期を考えない方が良いと思います
.

かくして、この表では外からの量を25倍(屋内の2分の1を入れていますから実質は12.5倍)、食品は毎日たべる食品の10種類が汚染されたとして10倍にしています
.

そうすると、もっとも高いところで3760、福島市で135,近県で47.5、そして東京付近で11.3となります。

これは、政府とNHKが言っている「冷却に失敗した場合」ですから、その状態によります。当然ですが、あと1週間ぐらいで放射線がほとんどでなくなり、食物は海からの影響がなければ、それは「良かった」と思うことにしています
.

・・・・・・・・・

前の表と見比べて、どのように考えたら良いかは後で書きますが、簡単に言うと、現在の状態なら「やや注意」、福島原発の漏れが続くようなら「かなり注意」、そして福島原発から大量の放射線が漏れたら、福島市民は逃げるという感じになりました。

東京近郊の人は様子を見ることになるでしょう。このことはもう少し詳しく考えてみることにします。

(平成23年3月22日 11時 武田邦彦執筆)

==以上==

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2011/03/20

武田先生のブログ「原発 緊急情報(18) ほうれん草は食べられるか?」

==転載開始==

原発 緊急情報(18) ほうれん草は食べられるか?

http://takedanet.com/2011/03/18_ba59.html

茨城県は2011年3月18日に福島県境に近い高萩市で採れたホウレンソウから、国が示した規制値の1キロあたり2000ベクレルの約7.5倍にあたる1万5020ベクレルのヨウ素131を検出したと発表した。

福島第一原発から約100キロ離れたところ絵ある.また同時に規制値を超す放射性セシウムも検出されたと報道された。

これに対して枝野官房長官は、

「被曝量は胸部CTスキャン1回分の5分の1程度である」とし、「ただちに健康に影響を及ぼす数値ではない」と強調した。

官房長官は放射線の人体に対する影響の素人であるから、この後ろに専門家がいる.

千葉市の放射線医学総合研究所の環境放射線影響研究の専門家は

「このホウレンソウの数値を人体への影響を示す単位である「シーベルト」に換算した場合、0・24ミリシーベルトになる。

人体に影響があるのは一度に100ミリシーベルトを受けたときとされており、小鉢1人前のホウレンソウを100グラムと仮定すると、今回のホウレンソウは4200人分を口にしないと人体に影響を及ぼさない計算になる。」

と発言している.さらに、

この専門家は

「妊婦や子供など、放射性物質の影響が大きいとされる人たちについても、摂取しても問題がないレベルだ」

と言う。

・・・・・・・・・

本当は「ベクレル」とか「内部被曝」についてかなり丁寧に説明してからの方が良いのだが、ことは緊急を要するので、それらは後に説明することにしてここでは「汚染されたほうれん草を食べても大丈夫か」ということだけを説明する。

この専門家の言うことはムチャクチャである。おそらく国から研究費を丸抱えでもらっているので、国民を無視した発言をしていると考えられる。

・・・・・・・・・

まず、第1に放射性を持つ物質を食べた場合の健康への影響は詳しく調べられていて、この場合のヨウ素131のように放射線を出す元素(正確には同位体という)ごとに細かく決まっている。

またそれらが1種類の時とか、2種類の時についての研究されている。

その上で、規制値が決まっている。この手のものは同位体の数が多いので、同位体毎に詳しい「別表」があり、それで専門家は接種して良い限度を決める.

だから、規制値の7.5倍でも安全だなどという話は全くない。そうなると専門家はなにもできなくなる。

・・・・・・・・・

次に、ほうれん草で内部被曝することと、1年に100ミリシーベルととは、人の健康に影響するのがまったく違う。

でも、ここではこの専門家の通りに、もしも一般の被曝と比較するならば、一般人の1年間の限度は1ミリシーベルトである。

この専門家が言っている100が1になるのだから、まったく違う.

具体的にはほうれん草を小鉢一杯、42回食べたら、1年間の規制値になる。

つまり、このホウレンソウは1年に42回しか食べられない。

また、妊婦や子供だのについての内部被ばく量(限度)はハッキリ決まっていて、これも1年当たり1ミリで、こちらの方は単なる基準値ではなく、法律で定められている内部被ばく量の限度である。

従って、汚染されたホウレンソウの汚染度が少し高くなることがあり得る事を考えると、安全をみて1年に10回ぐらいに限定されるだろう.

・・・・・・・・・

放射線で汚れた農作物を捨てるというのは、それをつくった農家の人は断腸の思いだろう。また、経済的な損失も大きい。

でも、農作物に対する放射線で汚染されたものの規制値を決めた限りは、それを守るのが順当である。

また、医療行為の一つであるCTスキャン等と被曝量を比較するのは無意味で、いくら官房長官が素人と言っても政治家である.

国民の健康を守る見識がない。

すでにこの国の政府も専門家も、国民の健康を考えずに電力会社を助け、ひたすら「国民がじっと我慢して放射線物質で汚れたホウレンソウを食べ健康害すること」を望んでいるようだ。

当面、放射線で汚染された野菜は食べない方が良い。産地から出荷するのは「規制値以下のもので、良く水で洗浄して、汚染が採れることが分かっているもの」に限るべきだ。

消費者の防御としては、汚染野菜を買わないことしかない。仕方が無い。汚染しているのだから。

(平成23年3月20日 午後1時 武田邦彦執筆)

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2011/03/19

武田先生のブログ「原発 緊急情報(15) ご質問の多いことについて」

http://takedanet.com/2011/03/15_0205.html

==転載開始==

原発 緊急情報(15) ご質問の多いことについて

福島原発の状態は第3段階に入りましたので、緊急情報を少し止めようかと思ったのですが、ご質問が多いので、緊急情報として書きました。

福島原発の事故の第1段階は最初の頃水蒸気爆発が起こったりした時期で、変化は激しく、危険でした。

特に、その頃は放射線があまり原発から外へ出ていなかったので、東京電力は相当無理なことをして放射線が外に出ないように頑張るだろうと考えていました。

例えば、原子炉の中の圧力が上がった場合、圧力を低くすると、外部に放射線物質が漏れるので、東電の責任者はびびって、それができないと思う可能性があったのです。

そうすると、圧力が上がり原子炉が爆発する危険があると考えたからです。

ところが2号炉の格納容器が割れたために、発電所の中の放射線が一時400ミリシーベルトというものすごく大きな値なりました。これは良くないのですが、わたくしはこれを聞いて逆に安全になった、第2段階に入ったなと思いました。

というのは、東電の責任者が放射線を漏らしては行けないというプレッシャーから解放されるので、圧力容器が破裂する可能性が少なくなったからです。

そして、自衛隊が水を注入し始めた頃から第3段階に入ったと思います。すでに1号機から3号機は原子炉の中の燃料の問題、4号機は使用中の核燃料の貯蔵の問題になりました。

これらは水の補給がうまくいかなければ燃料が破損しますが、それには3、4日かかるでしょう。従って、行動する時間的余裕が出てきたということが言えます。

・・・・・・・・・

このような状態の中で多くの人が心配されていることが3つ程あります。

一つは明日あたりから天候が悪くなって関東地方に雨が降る可能性があるということです。放射性物質が空気中にある場合に雨が降るとそれが地表に落ちてきて人体に付着します。

チェルノブイリ原発の時に、汚染地域がポツポツと飛び地になっていたのはこの雨の影響も大きかったわけです。

そこでわたくしは気象庁が出している雲の動きを調べてみましたら、もし明日関東地方に雨が降った場合、その雲は放射線の少ないところ(ほぼ安定して日本海)から来ますので、少なくとも東京、横浜、大宮、千葉については問題はありません。

福島県及び茨城県と栃木県の北部、宮城県の南部については、すでに空気中にある放射性物質が落下するので、できるだけ雨の降っている時には外に出ない方がいいと思います。

どうしても雨にぬれた場合、家に帰ってできるだけ早く洗濯して汚れをとってしまうことが大切です。洗濯をした水は若干の放射線物質がついていると思いますが、それが下水に流れるのは仕方がないと思います。

現在の段階では環境を汚すのはやむを得ないので、それよりも人体に直接、触れることを防ぐことが大事だと思います。

・・・・・・・・・

第2に、政府やテレビは相変わらず時間当たりの放射線のことを言っていて、それとレントゲンとか飛行機の関係で「直ちには障害がでない」と言っています。しかし、もともと放射線は遺伝子に損傷を与えるもので、すぐには障害は出ません。

また、一般人の基準である1ミリシーベルト(これから先はシーベルトは省略します)を浴びても大丈夫だということを随分多くの人(政府、テレビ、専門家、一般の人がネットで)が書いています。

わたくしもどちらかと言えば個人的には放射線はもう少し高くても大丈夫ではないかと考えていますが、このような非常時では個人的な考えはあまり表に出すべきではなく、やはりいろいろな会議を経て決まった国の基準を守ることが大切だと思います。

でも、これほど「大丈夫」と強調されているので、少しデータを説明します.

女性で医療関係のお仕事をされているかたで放射線をうける人の場合、被曝限界をどのように考えるか長く議論されています。

いろいろな考えがありますが、最も標準的には女性で医療関係の放射線を浴びるような仕事をしている場合、1ミリを超えたら仕事をさせない方が良いというのがこの仕事の関係の専門家がおおむね合意してるところです。

従って、1年に1ミリから数ミリぐらいが良いのでしょう.

次に、東京からニューヨークまで飛行機で行くと、かなりの被曝をすると言われますが、これについては航空関係者の間で議論があります。

おおよそ一般人の基準の1ミリに比べて、その5倍の5ミリ程度がが妥当であると考えられています。5ミリというと、例えば1ヶ月あまり同じところで生活する人は、1時間当たりの放射線は5マイクロになります。

福島県の多くのところは、時間当たり5マイクロを越えてますから。航空機で仕事をする人の基準値を超えるということになります。

三番目はチェルノブイリの事件のときに、スウェーデンで妊婦の影響を調べた研究があります。

チェルノブイリの時に、スウェーデンで観測された一番高い放射線は1マイクロとでした。ですから日本で言えば、福島県はもとより、茨城県と栃木県の北、宮城県の南方がそれにあたります。今のところ東京、横浜、大宮、千葉は、1マイクロを下回っています。

テレビや政府は1マイクロでは全く健康に問題がない(すぐには障害がでない)と言っています。しかし注意しなければならないのは、テレビや政府は「短期間に障害が出ない」と言っていることです。

スウェーデンの論文を読むと、妊娠しているときに1マイクロの放射線を浴びた子供は、頭の発達が少し遅れ、特に数学の力が落ちたというふうに報告されています。

ただ、子供の体の方は健康だと報告されています。

わたくしはこの論文を紹介するかどうか少し迷いました。妊娠しているお母さんにしてみれば、生まれてくる子供の頭の発達が遅れるということはとても衝撃的なことだからです。

もちろん論文ですから先端的なことであり、あるいは間違いもあるかもしれません。論文を紹介しておいてやや無責任ですが、ヨーロッパの論文には少ない例で断定的な結論を導くものがあり、私はこの論文に否定的です.読者の先生からもご連絡がありましたが、日本の医学の知識でも論文の記述は疑わしいと言っておられました。

従って、この論文に記載されていることが事実であるか、少し保留させてください。実は妊婦についての影響はそれほどはっきりとしたレポートがないのです。その理由は妊婦が高い放射線のところでさらされることがないことと、放射線が低いところではかなり多数の例をとらないと学問的にはっきりしないからです。

・・・・・・・・・

総合的に見て、女性のレントゲンを取り扱う人、飛行機に乗る人、そして妊婦等の例を見ますと、日本の基準、つまり一般人が1年間に1ミリという被ばく量は、それ程極端に低いわけではないとも考えられます。

今後研究が続けば、もう少し高いレベルでも OK かもしれませんが、個人で勝手に判断して、1ミリは低すぎるとこの段階で言うのは危険です。

とりあえず1ミリを一つの目安とし、航空機の仕事をする人の5ミリぐらいをご参考になってそれぞれご判断いただきたいと思います。

・・・・・・・・・

三番目は水道等の汚染です。

水道やその他の野菜が汚染されたという報告がありますが、これは当然のことです。すでに福島原発から遠く離れた福島市で20マイクロという放射線が報告されているわけですから放射能を持つ物質が広く拡散していることは間違いありません。

問題は程度の問題ですが、わたくしがもし家族に言うならば、飲み水はできるだけペットボトルで飲むこと、洗濯や掃除お風呂等は、水道を使っても問題がないと答えると思います。

また、野菜等は1日中、外にいるのですから、すでに7日間というと1時間あたり20ミクロンでも、3ミリを越えています.

すでに放射性物質が付着することが多いので、ある程度は洗わなければいけないと思います。野菜に付着している放射性物質のほうが水道に含まれているより少ないからです.

水道や野菜については現在のところデータが少なく、この程度しか言えません。放射線というのはできるだけ少なくしておくというのが大切ですから。もしペットボトルを買おうお金があれば飲み水だけでもペットボトルにしておいたほうがいいのではないかと思います。

また放射性物質の中には煮沸すればのぞけるものもありますが、細菌と違うので原則としてはとれません。

・・・・・・・・・

皆さんから多くのメールをいただき、本来は一人一人の事情が違いますから個別にお答えしたいのですが、現在のところブログを書くのが精一杯というのが正直なところです。

申しわけありませんが、しばらくできるだけブログを多く書くようにしますのでご参考になってください。また誤字脱字もご容赦ください。

(平成23年3月19日 午後7時 執筆)

武田邦彦

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武田先生のブログ「原発 緊急情報(14) 3月18日午後9時、放射線速報」

【原発 緊急情報(14) 3月18日午後9時、放射線速報】

http://takedanet.com/2011/03/14_9fe6.html

今日は緊急情報を2つも出したので、明日の情報のために調査をしていたら9時の NHK の放送で放射線の測定結果が出たので、放射線速報を出します。

報道された放射線の値は高いのに NHK とそこに出ていた東大の先生が「健康に影響がない」と間違ったことを言っていたので、少し焦りました。

・・・・・・・・・

文科省の測定では、福島原発から北方30キロメートルで、3月17日は170マイクロシーベルト、18日は150マイクロシーベルトだった。もちろん、すべて1時間に被曝する量である.

従って、この2日間の平均的な放射線は(1時間いれば)160マイクロシーベルトであったと考えられます。

・・・・・・・・・

一般人が年間に被爆しても大丈夫な量は1ミリシーベルトとされていますから、1000÷160=6時間となり、福島原発の北側30キロにいる人は7時間だけそこにいたら一般人が1年間で浴びていいという。基準値を超えることになります。

これがなんで健康に影響がない数値といえるのでしょうか? 東大の専門家は何を考えているのでしょうか?

それは現在の基準がおかしいと心の中で思っていることと、本当のことをいうとパニックになる可能性があるので、東大の先生のような社会の主導者は本当のことは言わなくてもよいという気持ちがあると推定されます.

例えば、放射線の作業者は年間で50ミリシーベルトの放射線暴露が認められています(一般人の50倍)。また、一度に強い放射線を浴びたときより、弱い放射線を7時間浴びた時の方がダメージが小さいという知見もあるからです。

しかしそこが間違っています。

放射線の作業をする人は健康診断もしますし、放射線の測定値もしながら作業をします。また放射線のあるところで厳し作業をする人には「妊婦や赤ちゃん」はいません。

だから、作業者は50ミリシーベルトになっていて、一般人は1ミリシーベルトなのです。国の基準には、長い期間の検討もされ、また国際的なレベルも取り入れられています。

このように非常時のときに、これまでの基準を安易に変更してはいけないのです。詳しくは調査していませんが、現在 NHK 等で専門家として出ている人たちは、実はこのような基準を決める委員会に出ていた人達なのです。

事故が起こらない時には、厳しい基準を決めて原子力が安全なように見せかけ、事故が起こると「基準は本当は厳しすぎる」というのは余りにも無責任です

福島原発から北へ50キロ程に住んでいる人たちは、1日以内に一般人が1年で浴びても良いとされる。放射線を上回る可能性があります。

「あびても良いという放射線量を超える」ということは人によっては障害が発生する可能性があると考えて正しい判断です。

自治体の市長や町長さんはNHKにごまかされることなく、数字を直視し、基準を守り、自ら正しく判断し、自分の自治体に住んでいる人たちを待避させるべきです。

・・・・・・・・・

ところで、わたくしが心配していた福島市は、ここ3日で20マイクロ,17マイクロ、13マイクロと幸い、低めになっています.どうも風向きが少し南になってきたのでは無いかと思います。

明日はやや高気圧が太平洋に来て温かくなる予想ですので、その影響かも知れません.

でも、1000÷17(3日間の平均)=59時間(2日半)ですから、福島に3日以上居住している人はすでに1年間で許容される放射線に暴露されたことになります。

従って、もしも自治体が福島市の市民は1年間で許容される放射線以上に浴びてはいけないと判断するならば、そろそろ避難する必要が生じています。

幸いなことに、福岡から南の茨城栃木千葉東京埼玉神奈川等の放射線量は、かなり減ってきました。これから見ると風の向きが北東から日風もしくはやや南風に変わったと考えられます。

この地域はおおよそ0.1マイクロシーベルトを下回りましたから、当面の危険は少なくなったといえるでしょう。

・・・・・・・・・

昨日あたりから福島県を中心に、比較的高い放射線が観測されてきたことから、「強い放射線を浴びるなら危ないが、この程度の放射線を長く浴びるのなら大丈夫だ」というコメントを専門家がするようになりました。

わたくしのブログにも人間には放射線に対する防御力があり、強い放射線を短時間に浴びるよりも、間歇的に放射線を浴びれば、人体がその損傷を回復してくれると書きました。

しかし、一方で、わたくしは計算ではそれをあまり使っていません。

というのは、このような事故のときには、学問的にも定量的にもハッキリしていない解釈はできるだけ避けて、まず第1に今まで決めてきた数値を参考にするということではないかと思います。

放射線の基準は、あくまでも1年あたりこのくらい被曝してもいいとか、このくらいの総量なら白血病になる確率があるとか、そのように決まっています。

従って、1ヶ月の間に被曝するなら大丈夫とか、1年間ならそんな量は問題にならないというような新しい考えを持ち込むのは間違っていると思います。

・・・・・・・・・

最後に、昨日から今日にかけて多くの皆様から大変、有用な資料をいただきました。これらを有効に活かしてネットという武器を使いながら、できるだけデータや判断の方法を書いていきたいと思います。

メールの中には具体的な場所を示して、そこに何日ぐらい住んでいても大丈夫かという質問が多いのですが、残念ながらお1人お1人の計算をする時間がとれません。

できましたら簡単な計算ですから、付近で測定されているデータを1日ぐらい平均してそれを計算されることをおすすめします。

例えば、1マイクロシーベルトですと、それを1000倍してください。1マイクロシーベルトなら1000倍で1ミリシーベルトになり、一般人が平均的に1年間で被爆する限度になります。

またその値が10ミリシーベル(もともとの測定値が10マイクロシーベルト)を超えるようでしたら、付近の人や自治体と相談をして退避するかどうかを検討されたらいいと思います。

福島原発は次第に落ち着いているようです。だから、決して不安になることはありませんが、しっかり計算をしてご自分でご判断されることが重要かと思います。

申し訳ありません.

(平成23年3月18日 午後10時、武田邦彦執筆)

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2011/03/18

武田先生のブログ「原発 緊急情報(13) 逃げられない人のために  その2」

原発 緊急情報(13) 逃げられない人のために  その2

http://takedanet.com/2011/03/13_f800.html

緊急情報(12)で、逃げられない人たちのために少しでも役立てばと思って書くつもりでしたが、少し長くなったので「その2」で書きます。

・・・

まず第1には、福島の原発から出てくる放射線には何種類かあるということです。まず、原発の内部にある強い放射線が四方八方に飛んでいくというものから受ける被曝です。

飛んで来る放射線には2種類あって(学問的には3種類ですが、現在関係あるのは2種類です)、一つは光のようなもの。一つは電子です。

光は、「遠くの光が見える」ように遠くまで進みます。もう一つの電子はものすごく小さいのですが、それでも形を持っている「物質」ですからコンクリートのビルとかそういうものにぶつかるとそこで止まってしまいます。

空を飛んでいるヘリコプターはこの「光のような放射線と電子」の両方で被曝するのですが、原発の近くに住んでいる人は、原発との間に、小高い山とかビル等があれば、少なくとも電子の分だけは、被曝を受けないということになります。

原発から遠ざかれば安全だというのは、このことを言っています。

・・・

もう一つの放射線のもとがあります。

それは、原発の装置や敷地の中にある「放射能の高い元素」が空気中を飛んでくる場合です。

仙台とか東京等を遠くになると風に乗って飛んでくることになります。

これは放射線を持った物質なのでややこしい問題があります。放射線物質を吸い込みますと体の中に入りますので、体の外からではなく、中からも被曝することになります。

また、衣服につきますと、それが除かれるまで自分の体がその放射性物質から出る放射線で被曝することになります。これは外からです。

現在の状態では、福島原発から20キロ程度のところの人は避難していますので、ここで説明した最初の放射線はあまり考えなくてもいいということになります。

つまり、「自衛隊のヘリコプターが受ける放射線」と「原発から少し離れたところで住んでいる人が浴びる放射線」とは少し意味が違うということを理解しておかなければなりません。

・・・・・・・・・

仙台から東京あたりの間に住んでいる人たちは、福島原発からある程度、放射性物質からの放射線を浴びると考えていいと思います。

その場合、放射線と体の関係を少し知っておく必要があります。

・・・・・・・・・

人間の身体は放射線に対して防御する能力を持っています。従って、一旦、放射線に当たると、その時には身体の一部がごくわずかですが損傷します。

しかし、人間の体というものは、常に外部からの攻撃を防御することができるようになっています。例えば風邪のウイルスが体に入っても、体の抵抗力さえあればウイルスを撃退できるのと全く同じです。

つまり、放射線に当たったらもうそれで終わりと思っている人がおられるのですが、普通の病気と同じように一旦放射線にあたっても、自分の体の抵抗力と免疫力が高ければ、元の体に戻してくれます。

そうなると普通の病気と同じですからまず第1に体力をつけておくということが必要であることがわかります。

私がやや放射線に対して楽観的なのは、放射線が弱いということではなく、人間の体が治す能力があることによります。人間は他の動物に対しても放射線で受けた傷を治す力が強いのです.

・・・・・・・・・

そして第2には、「連続的に放射線を浴びない」ということです。

逆に「連続的に放射線を浴びる」ということは、風邪で言えば「風邪をひいているのに、まだ寒くて乾燥しているところ(ウィルスがいるところ)にいるようなものです。

放射線でも同じです。外部に出て放射線を浴びたと思ったら、そのあとは家の中に入り、しばらくじっとしていることです。それで回復をします。

風で飛んできた放射性物質は外を歩いているときに、自分の体の衣服につきます。多くの放射性物質は水で洗えば取れますので、洗濯機で洗ってとるということが必要です。

非常に厳密に言えば、1回汚染された服は着ない方が良いのですが(専門家でそんなことを言っている人もいますが、家庭生活では不可能です)、現実にはそうもいかないので、やはり注意して洗濯するというのがいいと思います。

下着が心配です。

だから、ちょうど冬の季節でもありウインドブレーカーのように風を通さないような衣服を上に来て出かけて、それを洗うということができればベストです。

外出を多くしなければならない人は、外から放射性物質を少しずつ家の中に持ち込むことになりますので、玄関先でそっと脱いで放射性物質が家の中にあまり入らないようにすることが大切でしょう。

また放射性物質は結構、拭いて取れるものですから床等の拭けるところはできるだけ拭くことも大切です。

・・・・・・・・・

原発に近いところ以外の放射線はほとんどこのような物質によってもたらされますので、家の中を密閉してその中にじっと入っていれば、被曝量は10分の1ぐらいにもなると言われています。

もちろん、ストーブ等をたいていれば一酸化炭素中毒等になりますから適度な寒気が必要ですが、その場合でも直接リビングルームに外の風が入ってこないようにあまり生活しない小さな部屋があったらそこから寒気するように気をつけるのも有効です。

・・・・・・・・・

「放射線で損傷したところは体が直してくれる」ことと、「放射線は空気中にある小さな物質から来る」という二つを組み合わせますと

1) 外出を控えること、

2) 外出するときにはウインドブレーカーのようなものを着ること、マスクや帽子をかぶること、

3) 帰宅したら玄関先でそっと脱いで洗濯すること、

4) 連続的に外出しないこと、

5) 外出した人が放射線物質を家の中に持ち込んできてその放射線で赤ちゃんが被爆するということがないようにすること

などが有効であることがわかると思います。

もちろん、何らかの手段で2,3日でも遠くに行くことができれば、その間は放射線で損傷した体はすこし元に戻ります.

このようなことを十分に注意すれば、原発に近い人は別にして、

「東京と福島との間に住んでいる人、仙台あたりの人は比較的安全になる」

ということができると思います。

・・・・・・・・・

これに関連した少し専門的なことに言及します。

400ミリシーベルトぐらいの放射線を浴びると多くの人が白血病になりますし、100ミリシーベルトぐらいでも免疫力の弱い人は白血病になる場合があります。

しかし、この100ミリシーベルトとか、400ミリ シーベルトというのは、比較的短い時間に被曝した場合のことです。

例えば1時間に100ミリシーベルトを浴びた人はかなり危ないのですが、1ヶ月間で100ミリシーベルトを浴びても、その間に自分の体が直していきますので安全サイドになります。

でも、1ヶ月の場合、どのくらい安全になるかは極めて複雑です。

女性と男性との問題、赤ちゃんとお年寄りの差等多くのことがありますでなかなか一概に1時間で100ミリシーベルトを浴びたらそれは1ヶ月でどのぐらいかということを具体的に示すことはできません。

そこで、このブログでは1時間に浴びた量で1ヶ月の打撃を示しています。つまり打撃を受ける上限を言っているということになります。

(平成23年3月18日 10時 武田邦彦執筆)

武田邦彦

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武田先生のブログ「原発 緊急情報(12) 逃げられない人のために」

原発 緊急情報(12) 逃げられない人のために

http://takedanet.com/2011/03/12_4a35.html

関西に実家等があってそこに逃げられる人は良いのですが、すぐに逃げるところと言っても心当たりがない人も多いと思います。

そこで、ここでは原発の影響があるところにお住まいで、しかも逃げるところは簡単にはないという人のためのご参考に少し書いてみました。

・・・・・・・・・

その前に昨日あたりからメディアで言われている事で間違っていることを指摘しておかなければなりません。正しい知識がないと判断が間違ってしまうからです。

まず第1に今朝の NHK のニュースを見ていましたら、原発の放水がうまくいかなければ、さらに大量の放射能物質が出ると言っていたことです。

その一方では、「現在の放射線のレベルでは心配ない」ということが同時に繰り返してマスメディアから流されています。

この二つを明らかに矛盾します。片方では「注水に失敗すると原発から大量の放射線が出る」と言いながら、片方では「現在の放射線レベルでは大丈夫だ」といっても全く解決にならないからです。

原子炉に水を供給することが失敗したら大量の放射線が出るというのなら、現在の放射線レベルを元に判断をしても危険だからです。

つまり、原子炉に水を供給することが失敗したら、どのくらいの危険性があるかということを具体的に示す必要があります。それで初めて家族の安全が確保されます。

メディアの無責任といえばそれまでですが、メディアを非難しても仕方がないので、わたくしはそれを具体的な数値で示しています。

先回の緊急情報(11)で、わたくしが「10」という数字を示しているのは、これまでの事故例等を見ると、注水に失敗したら現在の10倍ぐらい放射線のレベルが上がる可能性があると考えているからです。

原子炉に水を投入するのを失敗したら、放射線レベルが10倍になるということは正確にはわかりません。しかし、せめてそれを専門家が言わなければ、普通の人がただ「原子炉に水を投入するのが失敗したら大量の放射線が漏れる」等と伝えてもらっても、それは情報にならないからです。

東京の放射線レベルは現在、低いのですが、わたくしがやや高めの数字を示しているのは、このことを加味しているからです。

わたくしは今の東京の放射線レベルは心配することはないと言っておりますが、しかし人によっては不安に感じる人もいます。

本当に原発に水を入れるのが失敗し放射性レベルが大きく上がっても、新幹線等が混んでいて赤ちゃん等を抱えている人はすぐには移動できないでしょうから、だいたいどのくらいのことになるかということを、わたくしの知識の範囲でお伝えをしています。

・・・・・・・・・

もう一つ極めて危険な報道があります。

これは NHK ではなく、民放の女性のアナウンサーでしたが、

「放射線レベルは低いので心配することはない。」

と大きな声で叫んでいました。

その番組で示された図は全く間違っている図で、アナウンサーが口にしている数字は「1時間あたりの放射線の強さ」であり、図に示しているのは「最終的にその人がどのくらいの被曝するか?」という値です。

女性アナウンサーは、

「10マイクロシーベルトだからこの図から言えばとても小さい。まったく問題ない」

と繰り返していました。このアナウンサーは放送を降りた方が良いと思います.人の命に関係することですから「私はアナウンサーだから知らない」ということではすまないのです。

1時間に10マイクロシーベルとということは、たった1時間しかそこにいない人ならその数字で良いのですが、生活をしていて1ヶ月あまり同じ場所にいたら、10ミリシーベルトになります。これは法律でも許されてないような大きな値なのです。

重要なことなので繰り返して説明します。

時間に10マイクロシーベルとというのは放射線の強さですから、1秒あたりで言っても、1ヶ月あたりで言っても良いわけです。

1秒あたりで言えばとても小さな値になりますし、1ヶ月あたりで言えば大きな値になります。

瞬間的にその場所を通り過ぎるのならば、1秒あたりでも1分あたりでもいいと思いますが、今多くの人が判断しようとしているのは、「ここに住んでいて良いのか」、「赤ちゃんは大丈夫か」ということです。

そうなると1ヶ月はそこにいますし、子供は感度が高いのです.

恐らくは東京にいるアナウンサーだから、原発の近くにいて不安に思っている人の気持ちがわからないのだと思います。

またその横にいた専門家は、それに気がついたようでしたが、間違いを指摘しませんでした。だれかに「危険を煽ってはいけない」と言われて、逆に危険なことを言っているということです。

・・・・・・・・・

昨日から今日、テレビを見て気が付いた大きな間違いはこの二つです。

楽観的に考えるのも悲観的に考えるのも問題で、事実を正確に掴み、責任を持って自分の行動を判断するには、このような間違いは絶対に自分の頭からのぞいておかなければなりません。

ところで、逃げることが難しい人がどのようにすればよいかということをお話しようとしたのですが少し長くなりましたので、次回にお話をしたいと思います。

(平成23年3月18日 8時30分 武田邦彦執筆)

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東北関東大震災 宝地図ムービー あなたたちは一人じゃない

いろんな情報が錯綜しているけれど、、、、冷静に。

そして、祈ろう!

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2011/03/17

武田邦彦先生のブログ「原発 緊急情報(11) どこがまでが危ないか:計算結果」

http://takedanet.com/2011/03/11_0ba1.html

==転載開始==
緊急情報の(11)で、放射線による健康被害について、昨日から政府やNHKが間違ったことを言い始めたので、少なくとも緊急にそれを言っておかなければいけないと思い記事を書きました。

記事について多くの専門家、大学の先生、それに勉強中の大学生等からも、計算やデータが提供されました。

ありがとうございました。

重要な事だったので、もちろん、自分としては正しいと思うことを書いたのですが、万が一と思ってチェックをしてもらいましたが、考え方、計算などは基本的な間違いはありませんでした。

・・・・・・・・・

その結果をまとめますと、

1)   原発の近くの町や、茨城県の北の地域、福島市等はすでにやや危険な状態にある、

2)   東京まで来ると今のところまだ危険な状態にはない、

3)   データが部分的なので、全体的な見通しができない、

4)   健康な大人と、妊婦もしくは赤ちゃんとでは、放射線の感度が相当違うので、誰を基準にするかで危険度が変わってくる、

ということです。

・・・・・・・・・

ニコニコ動画の生放送でお話した通り、わたくしは政府の責任者としてではなく、「家庭のお父さん」として判断をしています。

家庭のお父さんという意味は、家には妊娠した人もいるでしょうし、赤ちゃんもいるでしょう。それから楽観的な見方もあるし、悲観的な見方もあります。

その中でわたくしは、やや頭の隅に赤ちゃんを考え、極端に悲観的ではなく、でも多少は「万が一」ということも頭に入れて計算をしています。

これは「事実をそのまま見る」ということとも相反することではありません。つまり、赤ちゃんは現実にいますし、原発の処理がうまくいけば汚染はなくなっていきます。逆に1ヶ月ぐらい続くこともあるのです。

そして私は福島に住むお父さんとして、「このままいった場合、子供を少し遠くにやったほうがいいかどうか」ということを考えたのです。

さらに、今日だけのことを考えるわけにも行きません。今日のデータだけを使うのではなく、おおよその今後の変化も加味しました。

・・・・・・・・・

重要なことですから。前提を細かく説明しておきます。

【第一】

まず、政府や NHKがどのように間違って言っているかというと、

1)      1時間あたりの放射線というを値は、わたくしたちにはほとんど関係がないのに、1時間あたりの放射線の値を言っていること、

2)      それを全く関係のないレントゲンの場合などと比較していること、

です。

つまり、「1時間当たりの放射線が1ミリシーベルト」だったとします。これを仮に1秒あたりの放射線でいれば、0.3マイクロシーベルトになり、「全く問題のない放射線の強さ」になります。

逆に、1年あたりの放射線とすると、約9シーベルトになるわけですから、「全員が死亡する放射線の強さ」になります。

わたくしの注意点の第一は、政府や NHK が1時間当たりの放射線の強さを、それと関係ないレントゲンの量などと比較をしていることです。

1時間あたりの放射線の強さは専門家にはある目安になりますが、「自分がここにいてよいのか、子供をここにおさせていいのか」ということを考える時には無意味な数字だからです。

わたくしは今朝、その危険性に気が付いたわけです。

【第二】

一方、例えば、1ミリシーベルトのところ(1時間あたりでも1秒あたりでも)にいても、それは24時間ずっと外にいる時です。現実的には、冬場でもありますし24時間外にいるということはありません。どんなに長い間外にいてもせいぜい6時間ぐらいでしょう。

ですから例えば1ミリシーベルトという時にはそれを4分の1にして0.25シーベルトとして計算するのがよいと思います。

ただ家によっては換気の状態が違いますので、なかなか一概には言えないということがあります。かなり密閉性の良い家にいて、ほとんど外出しなければ10分の1ぐらいというデータもあります。

逆に、外から帰って来ても服の外に放射性物質がついているときに、それを綺麗に払わなければ被曝する時間は長くなるということになります。

【第三】

また、赤ちゃんや妊婦が普通の人よりどのくらい感度が高いかということはなかなか難しくて、一概に言えません。

おおよその目安は、赤ちゃんや妊婦は普通の人の10倍ぐらい安全性を見たほうがいいというところでしょう。赤ちゃんを育てている人はこのことがとても心配だと思いますので、今後も少し調べていきたいと思います。

今のところ、わたくしは家のお父さんとして、「自分はまあ大丈夫だけれども妊娠している女性もいるから、安全を見たほうがいい」というように考えています。

【第四】

最後に、今日のデータを使うか、今後1週間ぐらいに予想されることのうち「やや悪い方を使うか」という問題があります。

今日のデータだけを使えば、良いデータもあれば悪いデータもあります。また、今後1週間を考えると予想が外れることもあります。

しかし、福島原発の問題で冷却がうまく行き沈静化してしまえば、それはそれで良かったのではないかと思います。

危険を煽りすぎるという批判は必ずありますが、原発が上手く安全になったときだけのことを考えるのも問題です。

福島原発の容器が破裂して今の10倍ぐらいの放射線がでるようになったときのことを考えておけば、お父さんとしての責任は果たせるのではないかと思います。

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まだまだ、続きます。続きは↓

http://takedanet.com/2011/03/11_0ba1.html

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武田邦彦先生のブログアップされています。「原発 緊急情報(9)」

要するに風向きが重要なんだね。

私は東京在住ですが、疎開はしません(笑)!

==転送開始==

http://takedanet.com/2011/03/post_02f1.html

原発 緊急情報(9) 気象庁:国民の方を向いてくれ!

世界の気象庁は情報を出してくれている(外電からそのまま。この記事の著作権はこの際人の命に関わるので使用を認めてもらいたい)。

・・・・・・外電・・・・・・

世界気象機関(World Meteorological Organization、WMO)によると、福島第1原発で爆発が起きた12日と13日の風は、それぞれ北東と東に向けて吹いていた。原発から太平洋に抜ける方向だ。「この時の福島県沖の気象状況から判断すると、放射性物質は陸地の方向には拡散しなかったとみられる」と、WMOの防災プログラムの責任者は語る。

米国海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)のモデリング・プログラムを用いて放射性物質が飛散する可能性がある地域を予測した米国の気象学者、ジェフ・マスターズ(Jeff Masters)氏は、放射性物質のほとんどは日本の東北地方の太平洋岸にある福島第1原発から東の太平洋方向に拡散し、少なくとも5日間は太平洋上空を浮遊するとみているが、人体に有害となる放射性物質が7日間以上も大気中を浮遊し続けて2000マイル(約3200キロ)を超えて拡散する可能性は、ほぼないだろうとみている。

 一方、フランス気象局(Meteo France)予報部門のシリル・オノレ(Cyril Honore)氏はAFPの取材に、「日本は温帯に位置するため、風はおおむね西から東に向かって吹く。だが、気団(温度や湿度などがほぼ一定の空気のかたまり)や雲は何かに囲われているわけではないので、乱気流が起きれば垂直方向にも水平方向にも風の吹く方向に拡散していくだろう」と話し、放射性物質を含んだ微細なちりが福島第1原発から広範囲に広がる恐れがあると指摘した。」

(ここまで外電)

世界気象機構、アメリカ海洋大気庁、およびフランス気象庁はいずれもその任務を果たし、福島原発付近の風から汚染がどのように拡がるかについて「過去、現在、近い将来」についてコメントしている.

・・・・・・・・・日本の気象庁!!・・・・・・

天皇陛下が国民のことをご心配になっているのに、日本の気象庁は「過去、現在、近い将来」に福島原発の放射線物質がどのように流れるかについて、まったく発表をしていない。

日本には気象庁はなかったのか!

・・・・・・・・・

今のところ、福島原発からの放射線物質の漏洩はそれほど大きく無い.従って、半径50キロぐらいは危険があるが、それより遠い北側と西側には問題がない。東は海だから良いとして、南は引き続き原発の状態と風に注意をしておいた方が良い。

昨日から政府は「放射能が急激に上昇した」とか「ヘリコプターが放射線で近づけなかった」と言うだけで、線量を言わなくなった。

テレビも昨日から「高い方の放射線の値」の代わりに「低い方の放射線の値」を言い始め、値が「1時間あたりの線量」なのにあたかもそこにずっと住んでいても大丈夫のように言い始めた。

生活をしている人を相手に言っているのだから、少なくとも1ヶ月(約1000倍)のデータを言うべきだ。つまり、テレビが「10マイクロシーベルト」と言ったら「10ミリシーベルト」と考えて家族の安全を判断した方が良い。

ところで、私はまだ東京は大丈夫だから、昨日、名古屋から東京へ来ている.

・・・・・・・・私のスタンス・・・・・・

私のブログに対して「危機を煽っている」とのご批判があるが、私は「ありのままの事実と判断を示す」事に終始していて、最終的な判断は読む方に御願いしている.

「危機を煽る」とか「冷静になることを求める」などを考えると、自分の判断が入るので、それは入れていない。もし、私のブログを見てパニックが起こっても、それは事実によってパニックが起こるのだから、やむを得ないと思う.

もう一つ、私と政府やマスコミが違うのは、政府やマスコミは「今」のことだけを言っているが、私は「過去、現在」から見た「近い将来」に焦点を当てている.

その理由は皆さんが「どうしたら良いか」と判断する時には「今」ではなく「近い将来(1週間ぐらい先)」を考えると思うからである.

・・・・・・・・・

ところで、外電によると、

アメリカ人は80キロ圏内からの避難を勧告した。

フランスは日本に居住しているフランス人を退去させるためにエール・フランス(準国営の航空会社)に航空機の派遣を要請した。

ドイツ政府はドイツの航空会社に対して、成田着の航空機を関西空港に変更するように勧告した。

(平成23年3月17日 朝8時 執筆)

==以上です==

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2011/03/16

武田先生のブログ「原発 緊急情報(8) 放射線はどこまで行くか?」

http://takedanet.com/2011/03/post_cd3c.html

==転載開始==

原発 緊急情報(8) 放射線はどこまで行くか?

福島原発の問題は第2段階に入りました。

つまり、どこで爆発が起こるかというのはこれからも警戒しなければなりませんが、とりあえず原発で放射能物質が漏れることは確実になった事、それが400ミリ シーベルトと健康にかなりの影響を及ぼすようなようになった事です。この二つで第2段階に入ったと考えられます

ここで、今回は、放射線についての知識を深め、自ら判断できる情報を提供したいと思います。

・・・・・・・・・

一般に放射線と言っているものには2種類あって、

1)   レントゲンのような「放射線」、つまり光や電子と同じように四方八方に飛び散って行くもの、

2)   ガス(おならのようなもの)やミスト(霧吹きからの霧や煙のようなもの)

があります。

学問的にはこの二つを分けて呼びますが、般的には「放射線」とか「放射能」とか区別します.

この2つをいつも区別すると非常にややこしいので、このブログでも今まで一般的な言い方をしてきました。でも、福島原発の汚染から逃れるためには、この区別を簡単に理解しておかなければいけないと思います。

・・・・・・・・・

まず、福島原発の敷地の中に強い放射能物質があり、そこから放射線が出ています。

この放射線は四方八方に散りますし、もともとそれ程強い光でもなく、また放射線が電子の場合には、空気中を進むと空気中のいろいろな物質にぶつかって止まります。

福島原発の上空にいれば、このような放射線にさらされることもありますが、人間は地上にますので電子が地上を進むと建物にぶつかりますから遠くまで行くことはないと言っていいでしょう。

テレビの解説者が「放射線は四方八方に飛び、距離が離れればどんどん弱くなるから大丈夫だ。東京等には全く関係がない」等と間違ったことを言っているのは、福島原発からのもので「放射線」だけを問題にしているからです。

御用学者と言っても良いかもしれません。

・・・・・・・・・

それではチェルノブイリの時になぜ遠くの人が被害を受けたのかというと、実は「現場でチェルノブイリの処理に当たった人は放射線で死んだのですが、遠くの国民は「放射能を持った物質」で被害にあったのです。

Threemile_map この地図は、チェルノブイリの爆発の後、放射能物質がどのようにロシアの大地に飛んでいったか?という図です。

ちょっと見にくいのですが、チェルノブイリの原発は図の中心にあります。そこから強い放射能を持つ物質が飛んでいったのですが、図を見るとわかるように二つの方向があります。

一つは、チェルノブイリからポーランドの方に西側に進んだもので、おおよそ300キロぐらい飛んでいます。

もう一つは、チェルノブイリから東北東に流れたもので200キロぐらいのところと、500キロメートルに強い汚染が見られました。

ちなみに、福島原発から東京までの距離は約230キロですからチェルノブイリの図に自分のいる所にしるしをつけると、だいたい検討がつきます。

風が問題ですから全く同じ距離でも全然、汚染の程度が違います。例えば、チェルノブイリから200キロ西のところは相当強い汚染を受けていますが、200キロ東南東は全く汚染されていません。

風に乗って一筋になって流れますから遠くに離れても汚染は強いままにであまり弱くなりません。

また、所々に黒いところ(汚染の強いところ)があるのは、雨が降ると雲の中に含まれている放射能を持つ物質が落ちてくるとか、気流の関係などがあります。

でも第1には風の向きであることがよくわかると思います。

・・・・・・・・・

今は緊急時ですから人の批判をしても仕方がないのですが、よく理解するために、少し問題点を指摘しておきます。

実はこのようにチェルノブイリの例もあるので、原発に何かがあって放射能の物質が漏れた場合、どのようにそれが流れるかということは原発を建てるときに検討をしています。

福島原発も古く立てられたものでもあり、さらに追加して増設されましたから、その時に気象データ等を詳細に検討されているはずなのです。

それを公開すれば、それだけで随分、危ない方向がわかると思っています。

・・・・・・・・・

チェルノブイリの例を理解するために、注意したいことが三つあります。

一つは、悪い方向のことですが、漏れた放射の物質が少なくても(福島の今)多くても(チェルノブイリ)、「どのくらい遠くに行くか」ということは変わらないということです。

つまり、原発のところで100だとして、それが50に減る場所は、もともと10でそれが5になるところと同じということです。

二つ目も悪いことですが、汚染物質は風に乗って流れます。例えば風速1メートル(そよ風)では、1秒間に1メートル程度ですから、1時間に3600メートルつまり3.6km、10時間で36キロとなります。東京に到達するのは2日半です。

わたくしが昨日、少し様子を見たいと書いたのはこのことを言っています。でもかなり早いと思う人も多いでしょう。

三つ目は良いことなのですが、チェルノブイリに比べると福島原発が持っている放射能物質の量自体は「多い」のですが、今のところ漏れている量は「少ない」のです。

従って、この三つを考えると一両日は少し様子を見るのが良いと私は判断しました。

ただ、茨城県の北のほうに住んでおられる方は早めに来ますので、東海村等で放射能を常時計っていますから、自治体はデータをどんどん公開して、住んでいる人が自分で判断できるようにするのがよいと思います。

(平成23年3月16日午前9時 執筆)

==以上です==

http://takedanet.com/2011/03/post_cd3c.html

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2011/03/15

武田先生のブログ更新されています。「緊急情報(6)」

==転載開始==

http://takedanet.com/2011/03/post_7f3d.html

原発 緊急情報(6)

放射線は目に見えない.でも火山の噴火では煙は見える。だから、福島原発からの放射線物質がどのように動くかを考える時に大変参考になる.

幸い、最近、噴火した鹿児島の新燃岳の噴火と灰の衛星写真があるので、まずはそれを参考にしたい。

この写真の左側で白い煙が出ているところが新燃岳でり、下に鹿児島湾、写真の中心が宮崎の海岸と日向灘だ。

噴火の煙は「四方八方」に行くのではなく、風に流されて一方向に進む.このことが放射線でも重要だ。放射線物質はこの煙と同じように動く.

気象予報にコンピュータが使えるようになって久しい。下の図は新燃岳からの噴煙がどのように流れるかを計算したものである。

現実の状態より少し拡がっているが、それでもだいたいの傾向が分かる.新燃岳の噴煙の流れも大切だが、今回の福島原発からの放射線物質の行方とどこに居る人たちがどのぐらい被爆するかを知ることはさらに重要だ.

一刻も早く計算結果を出してもらいたい.

また、それまではこの新燃岳の噴煙の写真を参考にして、家族の居場所を決めたら良いと思う.

(平成23年3月15日 執筆)

==以上です==

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武田先生のブログ「東京を逃げ出すべき?」アップされています。

==ブログ転載開始==

http://takedanet.com/2011/03/post_04ac.html

原発 緊急情報(7) 東京を逃げ出すべきか?

福島原発の近くの人はもとより、東京に住んでおられる人も「本当にここにいて大丈夫だろうか?」と心配されているだろう。

本来なら政府が国民の側に立って次々と情報を出し、みんなが「どうしたら良いか」が分かるのが一番良い.

でもそれは望めないので、ここで少しでもご参考になればと思って、今度は、おそらくドイツの人が急いで計算してくれたと思われるものを掲げる.

この計算は福島原発の風を参考にして放射線物質がどのように風にのって行くかを計算したものである。本来は気象庁が2日前に出すものだが、日本より外国が早かった.

Photo_4 普通は「西風」が吹いているから、その時には放射線物質は太平洋の方に流れる.だから漁船などに警告を出さなければならない。

でも風は北風もある。日本の上空は偏西風なので少し上空に上がると西に流れるが、それまでは南に降りることもある。

  Photo_3_3 この図を見ると北風の時には東京を越えて静岡あたりまで汚染されている(出所があまりハッキリせず、一つの例と考えて欲しい。データ自身の信頼性はまだ不明だ。このようなシミュレーションを気象庁が早くやって公開して欲しい.まさか隠しているわけではないだろう).

でも、あまり驚かないで欲しい。というのは、今、福島で漏れている放射線物質は数100ミリシーベルトだから、それが移動した状態のことを考える.

まず、一日中、北風が吹くわけではないので、時間が限定されること、第二に遠くに来るので少し拡散すること、第三にもともとものすごい量の放射線物質ではないこと、である。

従って、私の家族に小さい子供がいたり、妊娠している人がいた場合、1,2日まって様子を見る。微量の放射線は今日中に東京、神奈川ぐらいまで来るだろうが、それはごく微量だろう.

その様子を見ても放射線障害になる可能性が低いからだ。

私も今夜、もう一度データを解析してみるが、今日はそっと戸締まりして寝ても大丈夫である.

(平成23年3月15日 執筆)

==以上です==

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武田邦彦先生のブログ「原発少し落ち着いたので」アップされています。

トイレットペーパーや、レトルト食品、ガソリンに人が殺到しています。

空っぽになった、スーパーの棚を見て、

「は、はーーん、被災地に送ったんだな、よし!」って思った人と、

「これは大変、とりあえず、まだあるけど私も買っておかなきゃ!」って思った人と、

いたようです。あなたはどっち?

さて、

つぎつぎに、武田先生がブログを更新しています。

保安院、国民に謝れ!!!!!

http://takedanet.com/2011/03/post_0cc6.html

==武田先生のブログ転載開始==

原発 少し落ち着いたので・・・「保安院という化け物」

原発は2号機の格納器が破壊されたことで一段落した。周辺の放射線は徐々に上がっていくだろうが、福島県民をはじめ、付近の方が逃げることもできる状態になった。

その意味ではやや私も気持ちがおさまった。

そこで、政府やマスコミなどからの情報をより正しく理解するために関連のことを書いておきたいと思う.

・・・・・・・・・

【なぜ、保安院の人は謝らずに威張っているのか?】

日本の原子力行政は、原子力委員会が推進、原子力安全委員会が抑制ということになっていたが、政府がいつの間にか、原子力安全・保安院というのを作り、「抑制機関無しの原子力行政」を始めた。

そのため、安全を考えて抑制する立場だった「原子力安全委員会」は国民に代わって、直接、原子力の安全を守ることができなくなった。

原子力安全・保安院は全権を持ち、電力会社や原子力安全委員会などに強い影響を持つようになった。これがテレビで見た保安院の人の傲慢な態度にあらわれていた。

保安院は常に原発に口を出し、俺の言うことを聞かなければ認可しないぞと言い、そして現場を知らないという状態で推移していた。

このことが「地震で破壊する原発」を作ってきた原因であり、さらに「震度6など想定していなかった」とか「地震対策はしてきたが、津波が起こるとは知らなかった」などという奇妙な言い訳を作り出す原因にもなっている.

・・・・・・・・・

テレビにでた保安院の人は謝りもせず、傲慢な態度に終始した.これは「事故は俺が起こしたのではない」ということだが、「原発の安全に責任を持つ」という気持ちが無い人が、「原発の安全規制の権力を持っている」ということだからだ。

彼らは規制について強い権限を持っている.だから電力会社は認可をもらうためにペコペコしなければならない。でも事故が起こったら知らない顔をする・・・役人が入るとこのようになる。

今、事故が進行中だが、保安院は登場しても混乱するだけだ。東京電力と政府だけで進めてもらいたい。

また気象庁は全力を挙げて風向と、原子炉からのガスがどのように流れるか、コンピュータを使用して早く全力で計算して欲しい.

気象庁はこのような時にこそコンピュータを国民の安全のために使い、何時、どこに放射線物質が移動するのか、ハッキリして欲しい.

(平成23年3月15日 執筆)

==以上です==

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武田邦彦先生の原発 緊急情報(5)アップされています!

11時の政府会見をテレビで見ても、タダ不安のなるだけだけど、

この武田邦彦先生ブログを読むと安心する。

http://takedanet.com/2011/03/post_a1c1-1.html

=武田邦彦先生の原発 緊急情報(5)ブログ転載開始=

原発 緊急情報(5)

本日午前4時頃、東京電力から福島第二原発2号機に水を入れても炉内の水が増えないとの発表があり、その終わりに、

「すぐに、何か、その、危機的な状態に陥ることはないのではないかと考えている」

と言った.これでだいたいの事は分かった。

続いて午前6時頃、爆発によって2号機の格納器の下が破れたとの発表があったが、予定通りである.

・・・・・・・・・今後・・・

原子炉内の放射性物質が漏洩するのを防ぐことができなくなった。だから、周辺の放射線は上昇を続けるだろう.

ただ、これまでのように発電所側が必死になって「絶対に放射線を漏らさない」という切迫した状態では無く、「すでに漏れを止めることはできない」ということになり、判断は正常になるだろう.

その結果、放射線漏れは「かなり酷いが、破滅的ではない」という状態になったと私は考えている.

原発、経産省保安院、政府、専門家の中で交わされた会話は次のようなものだろう。

・・・・・・・・・

A「今、午前2時ですが、2号機に水を注入しても炉内の水位が上がらない」

B「まだ燃料の温度が高く、投入した水がすべて蒸発したのではないか?」

A「いえ、投入した水がすべて蒸発したとすると、圧力は700キロパスカルしか言っていないので、計算が合わない」

B「投入量は分かっているのか?」

A「水量は計算できます.だから、どこからか漏れていると思います」

C「現場では分かっていますよ。炉の下部から水が出ています。強い放射線ですので、炉からでた蒸気がサプレッション・プールで水になってそれが漏れています」

D「そうか、それでは放射線漏れは防ぐことができないな」

C「はい」

D「どうやって発表するか?」

B「最初から漏れているというのも何ですから、まず概略を発表して、2時間経った頃、損傷を発表することにしよう」

・・・・・・・・・

つまり、今日の未明に福島原発は「原子炉内部の放射性物質が外部に漏れることを防ぐことができなくなった。」ということだ。

また、おそらく現場の判断は冷静になるだろうから、核反応は抑制できる状態になり、後は崩壊を待つことになる.

放射線は徐々に福島から広く拡がっていくが、まず第一に風向きだ。鹿児島の新燃岳が噴火したとき、その灰は宮崎の方に「すじ」のように流れた。その写真を思い出して、風に注意することだ。

仙台、福島、東京などの放射線は上がるが、通常の人に放射線障害が出るところまでは行かないか、あるいは1週間ぐらいはかかると考えられる.

いずれにしても、「通常の放射線漏れの酷い状態」になったので、国民は対応をとりやすくなった。

私は本日、大阪から東京へ向かう.大丈夫だからだ。

(平成23年3月15日10時 執筆)

=以上です。=

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東北地方太平洋沖地震の関連情報【サイエンスメディアセンター】

東北地方太平洋沖地震の関連情報:ネット上の専門家コメント[3/15-03:15更新]

http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=750

サイエンスメディアセンターの原発に関するQ&A

http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=752

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2011/03/14

武田邦彦先生の原発 緊急情報(4)がアップされました!

http://takedanet.com/2011/03/post_a1c1.html

=転載開始===

原発 緊急情報(4)

福島の東京電力の原発は非常に難しい段階に入り、付近の人はとても不安なことと思います。

福島第1発電所は1号炉が水素爆発を起こし、続いて本日、三号炉が水素爆発、続いて2号炉も冷却水が回らなくなったようです.

3号炉の爆発で10人程の方が負傷したようですが、どのような作業をしておられたか、すぐにでも発表が必要でしょう.

ところで、原子力発電所で起こる爆発として水素爆発、水蒸気爆発、核爆発の三つを上げました。

水素爆発や水蒸気爆発は原発でなくても起こることですので、比較的理解しやすいのですが核爆発は特別なもの等で、ご心配と思いますので、少し解説を加えておきます。

・・・・・・・・・

ウラン同位体のうち、ウラン235と言われる元素は不安定で、ある状態で連続的に核反応し、爆発します。

核爆発のタイプは二つあります。一つは広島の原爆のように金属の塊が一度に爆発する形です。これは爆弾に使われます.

もう一つは、原子力事故として知られているのですが、水などに溶けたり混じったりしているウランが連鎖反応を起こし爆発するケースです。

金属の塊を爆発させるときには、純度の高いウラン235が必要で、普通では90%以上のウラン235が使用されます。これを兵器用ウランということがあります。

これに対して原子力発電所等で使われるウランはウラン235が3%から5%くらいで濃度が低く、そのままでは核爆発を起こしません。

ただ、このようなウランでも水の中にあると臨界に達します。これが逆に原発の原理ですが、原発は爆発しないように慎重に運転します。

つまり「原発」とは「緩やかな核爆発を起こすように制御している」と言っても良いのです.また、私自身は金属の場合や溶液の場合にどのぐらいの量のウランがあると爆発するか知っていますが、これは今回の原発事故と直接関係がない原爆を作る知識ですので、ここでは書かないことにします.ただ、溶液の時の方が数分の1で爆発することと、原発の中はそれを遙かに上回る量のウランがあることは確かです.

・・・・・・・・・

ところで、福島原発の中には発電用のウランが入っていますから原爆とまったく同じ爆発が起こるということはありません。しかし、ウラン235の濃度の低いもの臨界に達しますと高熱になり圧力が上がり、強い放射能を持った溶液が大量に発生します。

かつて東海村で起こったウランの臨界事故はこのタイプ(溶液の爆発)です。

もしも、プールのようなところで起これば、沸騰して飛びちり、近くにいる人は瞬時に全員死亡し、飛散した放射能を浴びた人も順次死ぬでしょう。

また、原子炉のように圧力容器中に入っていて制御できない形で臨界に達した時に、どのように爆発するかということについては私も今まで論文等を見たことがありません。

私は、第2次世界大戦の時代から冷戦の時代にかけてアメリカで起こった臨海事故を勉強したのですが、発電用のウラン程度の低い235の場合でも相当程度の犠牲者を出している場合があります。

福島の原子力発電所の場合、地震と同時に制御棒が入って有効に働いていると思いますが、電気が使えない状態でどのように処理されたのかデータの発表はありません.

・・・・・・・・・

そこで、今では「東京電力がホウ素を使った」ということが唯一の情報ですが、これは原子炉内で何らかの中性子の発生に異常があったということを示しています

炉内で臨海が制御できなくなったときに、全体としてどのぐらい危険かまだ何もわかっていない段階ではないかと心配しています。

・・・・・・・・・

もう一つは原子炉内にあると思われるプルトニウムの問題です。

プルトニウムの特性については、一般的には猛毒であると知られています。本当にどのくらいの毒性があるかはなかなかわかりにくく、わたくしもプルトニウムの毒性について調査しても一般に言われていることと違うデータもありました。

ただ、一般的にはプルトニウムは猛毒だと言われていますし、また、核反応をする量も少ないので、もしかすると、福島の原発の中に飛散すると危険な程のプルトニウムや核反応に寄与する量がある可能性があります。

ただこれもデータを見てみなければわかりません。

・・・・・・・・・

いずれにしても、原発の爆発事故では、水素爆発、水蒸気爆発、核爆発の三つがあるということは間違いありませんし、核爆発と言っても、金属の塊が爆発する場合と液状のウランが臨界に達する場合とでは様子は違います。

なにしろ、現在の福島原子力発電所では3号炉が水蒸気爆発して10名程度の方が負傷しても説明がないので、一体どういう作業をしているのかということすらはっきりしません。

おそらく、現在の福島原発の内部はかなりの放射能があるでしょうから、作業員の人も可哀想です.もう少し状況を説明して欲しいものです。

(平成23年3月14日午後 執筆)

=以上です==

http://takedanet.com/2011/03/post_a1c1.htm

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原発 緊急情報(3)武田邦彦教授の正しい解説

きのう、台湾から励ましのメールが日本語で来た。

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件名タイトル【皆さんご無事でいらっしゃいますか?】
一昨日の大地震で大変でしたね!!
皆様はご無事でいらっしゃいますか!!
台湾のニュースでは、一昨日からずっと日本の大地震の映像です。
地震も怖いですが、今回は津波の恐ろしさを見せつけられました。
今では福島原子力発電所の炉心溶融まで起きて放射能被害のニュースで、本当に怖いです。
それ以上被害がないよう、そして早く復旧作業が進められるよう、お祈りします。

2011年3月13日
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新純香茶業有限公司
責任者:王 昭瓔
電 話:+886-2-2543-2932
FAX:+886-2-2564-2272
taiwantea@taiwangoodtea.com.tw
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http://taiwangoodtea.com.tw    (新純香のHP)
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すごいね、インターネットで2回、烏龍茶を注文しただけの関係なのに、、、

世界中が日本に注目している。

ここ一番の心意気、日本人の底力を世界に見せる時だね。

とりあえず、節電、、、、だな。

さて、

ほんとにテレビも新聞も、信用できないわ。

http://takedanet.com/2011/03/post_c209.html

武田邦彦教授のブログから転載します!信用できる!!!

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原発 緊急情報(3)

福島の原発事故で、今、一番の問題は「核爆発するか」ということだ。

一昨日から東京電力は「ホウ素」を原子炉に投入し始めた。情報が不足しているので、正確な判断ができないが、原理原則から言えば次の通りである.

現在の状態で「原子炉が爆発する」可能性は3つある。

1)   水素爆発: 露出した燃料に水が接触して水素を発生し、炉の外にでて酸素と結合して爆発する(化学反応)、

2)   水蒸気爆発:高温の物体に水が接して急速に水蒸気になり、その体積膨張で爆発する(物理的爆発)、

3)   核爆発  :燃料が溶けて固まり臨界状態に達して原爆となる、

水素爆発はすでに福島第一の1号炉で起こっている.水素爆発すると建屋が吹き飛ぶので、周辺の人はビックリするし、若干の放射線が漏れる可能性がある。

水蒸気爆発は炉の内部で起こる可能性が高いので、水素爆発よりやや危険側にある。

核爆発は原爆と同じだから、付近は全て消滅するだろう.

・・・・・・・・・

福島原発は地震直後に連鎖反応は止まっていると考えられる.そして現在の発熱は核反応ではなく、放射性物質の崩壊熱と考えられる.

もし崩壊熱だけなら中性子の吸収は関係がないので、ホウ素はなんの役にも立たない。つまりホウ素は中性子を吸収するもので、崩壊を止めたりゆるめたりはできないからだ。

核爆発や原発はウランが核分裂する時にでる2.4ヶの中性子の連鎖反応を利用している.だから、ホウ素を加えるということはウランの核分裂を止めるためのものだからだ。

東電は、炉が使えなくなる危険を冒してホウ素を投入しているのだから、なぜホウ素を投入するかを保安院に報告して了解を取っているはずだ.

もしその了解が「核爆発を止めるため」というなら、それを真っ先に国民に知らせなければならない。そして国民は「原爆」と同じ避難をする必要がある。

・・・・・・・・・

このようなことを判断するときには「炉が溶融していることを政府が認めたか」などではなく、科学的な判断が可能なデータを直ちに公表することだ。

すでに福島の原発は事故を起こし、現在の状態をそのまま報告するのは東電と国の責任である.自分たちのメンツより国民の安全を考えて欲しい!!

テレビの解説者はホウ素の役割を知っているのに、理由を説明していない.原子力の専門家の方、勇気を持ってください。

(平成23年3月14日 執筆)

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以上です。

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2011/03/13

原子力発電所の緊急情報の第2弾

今日近所のスーパーに行ってビックリ、菓子パンと牛乳がほとんどなかった。

一瞬、意味がわからなかったけど、は、はーーん、被災地のみなさんのところへ送ったんだな、って、、、、、

さて、

福島県の原発の事故についての、わかりやすいブログを見つけました。

私の愛読ブログ(木霊の宿る町 http://onomar.jugem.jp/にリンクがはってありました。

武田邦彦(中部大学)のブログ → http://takedanet.com/

=貼り付け開始=

【原発緊急情報(2)についてのブログです】

原子力発電所の緊急情報の第2弾として少し踏み込んだ解説をしておきます。

このブログの目的は「原子力発電所の近くに住んでおられる方、もしくはその風下にあたる人が、本当に安全か」ということです。

まず第1に重要なのは、福島の原子力発電所が「核分裂反応」が止まっているかどうかということです。

もし核分裂反応が止まっていなければ極めて危険で、避難する地域も20キロとか10キロというのではなく、福島県全体というような範囲です

.もしも核分裂反応が止まっていれば、炉の中に残っている放射性物質の熱だけが出ているわけですから、これは自然になくなってしまうということを意味しています。

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これ以降の内容は、以下のURLをクリックして見てください。

http://takedanet.com/2011/03/post_deb3.html

核分裂反応が止まっていることを祈りたいです!

福島県ガンバ!!!

宮城県ガンバ!!!

岩手県ガンバ!!!

被災地のみんなガンバ!!!

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2011/03/09

3・19東京1万人集会デモに参加します!(中止)

予定通り、映画「ツーリスト」見てきました!水曜日だから、1,000円。

感想は、、、、まあ、こんなもんでしょ、「アンジェリーナジョリーが、大活躍」です!

これ以上は、各自見てください。

で、

この写真の構図って、この前見た「HEREAFTER」のとそっくり。

なんか、どううなの、、、、、工夫が足りないんじゃないの。

Img_1250

↓ほら(笑)、ね。

Img_1231

足の甲の急な痛みの経過詳細は、以下のブログで。

http://protocol1.exblog.jp/16028767/

橋本敬三先生の本(操体法の医学)のおかげで、すっかり治っています(笑)。

さて私、懲りもせず、

3・19東京1万人集会デモに参加します!(3/19追記:中止です!)

http://3-19.tokyo-10000-demo.jp/

今度で3回目の参加になります。

今年の私のテーマは、「社会貢献」と、宣言したわりには、これといって何もしていないけれど、”タイガーマスク現象”に負けないように、自分の身近なところから、できることからやっていきたいと思っています。私が、「どこか変だぞ、今の日本」って、強く思うようになったきっかけは、植草一秀元教授の電車での痴漢が冤罪だった、と知ったことです。「え、えーーー、うっそ!!!」って、言葉にできないくらいの衝撃でした。その時から、新聞・テレビへの信頼がガラガラ崩れて、今では、どちらもほとんど見ていません。その後、ツイッターや、インターネットなどを通じて、いろんなことが、わかってきた(ホントは、また騙されてるかもしれない、、、、笑)。今、田中角栄氏も、冤罪?だったの、、、小室直樹著の「日本いまだ近代国家に非ずー国民のための法と政治と民主主義ー」が、AMAZONから明日来ます。たぶん答えはこの本の中に。この世の中、知らないことが、いっぱいです。

あ”ーーーー、それにしても、目がかゆーーーい!!!花粉症、、、、(泣)

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