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2011/05/22

「文藝春秋 」5月号のわれわれは何をなすべきか[叡智結集41人]から「伊東四郎さん」

今、話題の「児玉清さんの遺稿」のついでに、伊東四郎さんの「緊急寄稿」も。

「文藝春秋 」5月号の

<緊急寄稿>われわれは何をなすべきか[叡智結集41人]から転載。

【何が第一か】伊東四郎(喜劇役者)

この日本列島に住んでいる限り、台風、地震、それに連動しているであろう火山噴火は「来ないかもしれない」ではなく「必ず来るものなんだ」という事を、今回の東北関東大震災ではイヤと言う程、我々は認識させられたのではないだろうか。

続いて起きた、静岡東部震源の大きな揺れに、「スワ!東海大地震まで誘発したか」と、かなりの確立であの「日本沈没」が現実のものとなるのかと再度テーブルの下にもぐったものだ。

「後悔先に立たず」はその通りだし「もしも、ああしておけば」も禁句なのかも知れないが、あの三月十一日最初の津波情報を「巨大津波が来る」と発しておけば、あれだけの死者・行方不明を出すことはなかったのではないだろうか。

私の記憶では最大4~5メートルの津波と言っていた様に思うが、実際はビルの屋上に船が乗ってしまった映像をみれば分り過ぎる程分るし、その差は大き過ぎるとしか思えない。

防災意識が建設の段階からあまりにも低かったのは、福島原発ではないか。マグニチュード8以下、津波5.5メートル以下、航空機の落下はないもの、と想定して設計し建てられたそううだ。しかし現実はマグニチュード9、14メートルを越す大津波だった事は周知の通りだ。

その時の上司は「そんな専念に一度なんか想定してどうする」と却下したそうだ。下手をすれば「日本沈没」の前に民族存亡の危機に直面する程の建造物を作ろうとしている人の言葉とはとても思えない。確立と言うのは千分の一だろうが百分の一だろうがゼロではないと言う事を肝に銘じるべきだろう。

いつから流行りだしたのか「想定外」という言葉、私はあまり好きではない。

何らかの形で原発事故が終息した場合、日本の電力事情はどうなるのか。私の認識では全電力の四分の一を原発で担っていると聞いているけど、これで反原発、原発廃止運動が高まるのかも知れない。その時にイヤなものを感じるのは、その背後に必ずイデオロギーの影を見る事だ。

さて原発がなくなったら、これだけ電化された便利な時代を享受している私達は昭和三十年代「三丁目の夕日」の時代の生活に戻せるのか、その覚悟はあるのか。

いやそれは出来ないから、今混沌としている中東の産油国から石油を安定供給させて、石油発電であの光化学スモッグの時代に戻すのか、それより温暖化で海面が上昇して新たな大津波を引き寄せる要因とならないのか。難題を突きつけられる事は確かだ。

電気の厄介な所は、水の様にダムを作って溜めておくおく事が出来ない事だ。節電した分、各家庭で各市町村で溜めておく「メガ蓄電池」のようなものは造ることができないのか、同じ節電していても「ああ、今どんどんたまってるんだ」と思えば張り合いもあると思うが。

海流発電、地熱発電は現実的ではないのか、研究はしているのか、原発の普及で等閑(なおざり)になったのか、太陽光発電をもっと効率よく大規模には出来ないのか、風力発電は巨大オブジェをあちこちで見るが、どの程度貢献しているのか、あの低周波音はどこまで人体に影響があるのか。

我々爺々い達は先に逝くから「あとは野となれ」と言っていると思ったら大間違い。子供や孫達のために大いに心配しているのです。

今大震災、原発災害と言う未曾有の体験を通して国民は一人ひとり我慢しようと思う気持ちになっています。

被災地では生存者が、外国人まで含めたボランティアが自衛隊が復興に向けて懸命になって働いてくれています。原発施設では最前線の人たちが放射能の危険を知り乍ら命がけで仕事をしてくれています。

ある自衛隊員の妻が「貴方無理しないで」と言ったら「自衛隊をなめるなよ!今無理しないでいつ無理するんだ!」と答えた隊員の頼もしさ。そんな時に自衛隊が大嫌いなあの人を要職につける総理のKYさ加減。隊員のモチベーション下がりませんかねえ。

あのー、国民の幸せを願って政治の世界にお入りになった皆さん、命をかけてくれていますか?少なくとも連日の報道から何をやってらっしゃるのか、これを書いている時点ではさっぱり伝わってきません。野党の皆さん、あなた方もです。

まさか、次の選挙の事等、考えていませんよね。

「国民の生活が第一」の前に「国民の安全が第一」である事が、今回でよーくお分かりになった・・・・のか・・・・な?

友人からメールが入りました。「伊東さん、左翼政権のときに天変地異(災害)がありますね」(三月二十三日記)

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